2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

分割しろよ

マルチ商法や情報商材系のサイトの特徴として、「トップページが長すぎる」があると思う。たとえば以下の例。これは「あまり信用できない広告の例」として挙げているので、そのつもりでクリックしてほしい。 http://nyuugaku51.com/ ふつうだったら複数のHTM…

おちゅうしゃ

朝青龍をめぐる一連の騒動ですっかり忘れられた感があるが、それまでの相撲ファンのあいだでホットだったのは「週刊現代」の報道に端を発する八百長疑惑であった(この雑誌はなぜか角界のスキャンダルを定期的に報道するよね)。「ホット」というか、「また…

誰が作者なの?

チャプリンの著作権「まだ有効」 格安DVDを差し止め http://www.asahi.com/culture/update/0830/TKY200708290343.html この記事を読んで、「原告と被告のどっちの言い分も正しいし、どっちもおかしい」と思うのはオレだけだろうか。ちゃんと復習しないで…

ラブコメ化する世界

ラブやん(8) (アフタヌーンKC)作者: 田丸浩史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (92件) を見るだんだん普通のラブコメになっているけど、それはそれで仕方がないか。「ロリコン・童…

気難しいラーメン屋

「サービス業なのに、なぜか店主が無愛想な職業」の二大筆頭は古本屋とラーメン屋だろう。古本屋は判らなくもない。ブックオフのような新古書店ならともかく、むかしながらの古本屋の店主など、偏屈な本好きと相場が決まっている。 問題はラーメン屋である。…

「自費出版したので・・・」

オレはむかしは「何かのネタになるかも」と思ってメーラーに「SPAM」というフォルダを作り、きちんとコレクションしていた。しかし5年くらい前から馬鹿馬鹿しくなって、ろくに本文も読まずに機械的に削除するようになった。しかし今日届いた「自費出版したの…

穴倉みたいなロック・フェス?

ロック・フェスティバル - 西田浩 http://book.asahi.com/shinsho/TKY200708270155.html この記事を書いた青木るえかという女性に対しては、「どこかで名前を聞いたな」くらいの知識しか持っていない。はてなダイアリーキーワードによれば、「白洲正子、町田…

日本海の向こう

「経済的に余裕が出たら、新潟空港からから直行便が出ている海外の街・国を旅したい」と唐突に思う。具体的には、 http://www.niigata-airport.gr.jp/timetabele/timetable1.html を参照のこと。「南国のリゾート」にはさほど惹かれないオレにとって妥当な選…

プロになるつもりじゃなかった

ニフティが運営している音楽系ポータルサイトHuman Music Communityに掲載されている佐久間正英の対談記事が面白かった。 http://hmc.nifty.com/cs/interview/main/070820000178/1.htm これはベテランミュージシャンと楽器を習いたてのアマチュアが対談する…

諦めている大人たち

新潟スタジアムでアルビレックス新潟対清水エスパルス戦を観戦。結果はちょっと調べたらすぐに判るので書かない(書きたくない)が、何だか気になる光景を見掛けた。エスパルスが1点を先取した時点で「ああ、これはもう負けたも同然だな」という感じで帰路に…

「へんな右翼が出て来たと思ったよ」

何でも見てやろう (講談社文庫)作者: 小田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 1979/07/11メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 107回この商品を含むブログ (68件) を見る追悼記念というわけではないが、「これくらいは読んでおいたほうがいいだろう」と読み始め…

独伊戦争?

と、ここで唐突に『のだめカンタービレ』に話は移る。オレはこの漫画に声楽家がほとんど登場しないのを不思議に思い、最初のうちは「声楽家が妙技を披露しているシーンは絵では表現しづらいからだ」と思っていた。 しかし舞台が日本からパリに移ってから、「…

内科医漫画はどこにある?

新ブラックジャックによろしく 1(移植編) (ビッグコミックススペシャル)作者: 佐藤秀峰出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/02/28メディア: コミック クリック: 56回この商品を含むブログ (75件) を見る新ブラックジャックによろしく 2(移植編) (ビッグコミ…

出でよ、文系院生漫画。

数日前にTwitterで、 「文系院生が主人公の漫画やドラマって少ないよな」 「それは勉強しているすがたが格好よくない(絵にならない)からじゃないか」 なんてことをだらだら議論していた。たしかに絵にならない。ファミレスに延々と居座りながら辞書を片手…

原文、読んでる?

昨日の日記のコメント欄でanotherさんは理系の学生は語学に興味が薄く、また英語至上主義が徹底しているので、「英語に似てるから」という消極的な理由で第二外国語にドイツ語を選ぶことが多いと述べていた。この時点でオレはどうにも悩んでしまう。理系では…

ドイツ文学科凋落に関する私見

yomoyomoさんはてなダイアリーのコメント欄で本論とは関係の薄い話を続けるのも気が引けるので、こちらに場を移す。 ドイツ文学にかぎらず外国文学研究なんてのはどの大学でも不人気学科になっていると思うが、ドイツ文学科の凋落ぶりはあまりにも極端すぎる…

高専

このところ10代から20代にかけての思い出をきちんと書き留めたいという衝動にかられているので(これが「中年」になった証拠だろうか)、ついでにまったく関係のない話を書く。 オレが現役の中学生だったころ(1980年代前半)は、理数系の成績がいい生徒は普…

映画と太宰

映画といえば、太宰治はある種の記録を打ち立てていると思う。それは「誰もが認める大作家なのに、代表作がほとんど映画化されていない」という記録だ。こういうときについつい頼りにしてしまう日本映画データベースによれば、太宰が原作の映画は1作もないこ…

錯綜する時系列

千年女優 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2003/02/25メディア: DVD購入: 4人 クリック: 689回この商品を含むブログ (244件) を見るDVD鑑賞。どう考えても原節子がモデルになっているとしか思えない「生ける伝説」と化した映画女優が、珍し…

「弊社は靖国神社の近くにありますから……」

8月15日をすぎるとテレビからも新聞からもネットからも急速に例の戦争にまつわる話題がなくなるのはいささか業腹なので、時期外れを承知の上で例の戦争にまつわる個人的な思い出を書く。 オレは1999年に、神田神保町の古書店街に社屋を置く出版社が発行する…

マスコミに煽動されるわたくし

人間失格 (集英社文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 集英社発売日: 1990/11/20メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 506回この商品を含むブログ (284件) を見る讀賣新聞の記事に煽られて思わず買ってしまったよ。しかし理由はそれだけではない。オレは高校生…

サヨ、カスラック、マスゴミ批判で一丁上がり!

1984年当時の大塚英志は「本当のライバルは浅田彰」だと思いつつもエロ本のコラムを書くという、いささか屈折した毎日を送っていた。そんなある日、彼はミニコミ誌に吉本隆明に関する(おそらくは批判的な)文章を発表する。なぜそんなことをしたかといえば…

男の家事

オレはパスタを食べるというか、茹でるのが好きで、自炊するときはパスタにすることが多かった(ソースはレトルトに頼っていたのが情けないが)。そのときは茹で時間が「8分」と袋に明記されている麺は、時計の針とにらめっこしながら、きっちり8分が経過し…

オザケン、ゲバラ萌え

昨日の日記に追記しようと思ったが、それだと読まれなくなるかもしれないので、新しく記事を起こす。 小沢健二は「企業的な社会、セラピー的な社会」でマズローの「自己実現」という概念を批判している(ああ、これはオレも大学で学んだ。懐かしい)。マズロ…

オザケン・アゲインスト・セラピー?

小沢健二の話題になっているのかいないのかよく判らない論文「企業的な社会、セラピー的な社会」が掲載されている『社会臨床雑誌』第14巻3号が届く。簡単にまとめるなら、 「いまの世の中で起きているさまざまな問題を解決するには社会の構造そのものを変え…

明朗すぎる法曹者

そんなわけで歴史的な話は脇に置き、オレの個人的な思い出話を語りたい。 オレは「パソコンの操作に長けている」「母親の旧友がボス弁である」というだけの理由で、大学院生時代に半年間、法律事務所というまったく畑違いの世界でアルバイトしていた。オレが…

モヒカン法曹者

今日のNHKスペシャルについては誰かがもっと優れた文章を書くであろうので、オレが詳しく触れるまでもないよね。パール判事は要するに「裁判としての正当な手続き」に徹底的にこだわる、言ってみれば「モヒカン族」的な法曹関係者だっただけである。日本に心…

リアルタイムということ

「リアルタイム」という言葉が出てきたので書くが、特撮系の俳優で昭和歌謡のマニアとしても知られている半田健人が、あるテレビ番組で「リアルタイムっていうのは油断してるんですよ!」と発言したそうだが、これには全面的に同意する。何かをリアルタイム…

浅井は上野樹里でなければなるまい

妄想少女オタク系 3 (アクションコミックス)作者: 紺條夏生出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2007/08/11メディア: コミック購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (40件) を見る実写ドラマ化されてしまうのか、この作品が。腐女子もすっかりメジャー…

センセイ

いまでは文学者に「先生」という敬称を付けるのは、皮肉か冗談のたぐいでしかなくなっている。オレみたいな三流にして三文ライターであっても、「鈴木先生」などと言われたら、「馬鹿にされてるんじゃないのか」と思ってしまう。 しかし漫画雑誌を読むと、「…