モヒカン法曹者

今日のNHKスペシャルについては誰かがもっと優れた文章を書くであろうので、オレが詳しく触れるまでもないよね。パール判事は要するに「裁判としての正当な手続き」に徹底的にこだわる、言ってみれば「モヒカン族」的な法曹関係者だっただけである。日本に心情的に肩入れして、旧日本軍のやったことを肯定していたわけではない。何しろ彼は満洲国建国を「ヨーロッパの列強の愚行を真似た狂言芝居」とまで評していたのだから。これで歴史修正主義者の手によって彼が政治利用される可能性が減ったのは、慶賀すべきであろう。