2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

まだ10月

なぜかだ10月なに、もう11月だと勘違いしているひとが少なくない。なのにもう とここまで書いて眠ってしまい、続きに何を書こうとしていた見事に忘れた

職人さんとしてのプログラマ?

医師から処方された薬が効きすぎて、丸一日を無駄にする。こういうときは、いつか書こうと思って書き忘れていた話題について触れるにかぎる 以前、友人とプログラマは頭脳労働者に入るのか否かという話題で盛り上がった。そのときは「彼らは頭脳労働者という…

放送と出版

日本の個人サイトの運営者を見ていると、頻繁にリニューアルして過去ログをどんどん消去するひとと、過去に発表したコンテンツを滅多に消去しないひとの両極端に分けられるのではないか(後者のほうが圧倒的に少数派だが)。どこからこのような違いが生じる…

にほんのうた

iTSを検索していたら、数日前にこんなアルバムが出ていたのを知った。情報が遅い。にほんのうた 第一集アーティスト: 童謡・唱歌,ヤン富田,カヒミ・カリィ+大友良英,三波春夫+コーネリアス,キリンジ,坂本龍一+中谷美紀,くめさゆり,あがた森魚,大貫妙子,キセ…

若手エンジニアはメールを読まない?

はてなの近藤社長のブログを読んでいたら、驚くような一節があった。 最近の若い社員は、メールを送っても数日に1回しかメールをチェックしないので来ていることに気づかない、みたいな人もいてさすがに1日1回はメールみてくれよ、などと言ったりするのです…

あとがきなき作家

こどもの体温 (ウィングス・コミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 新書館発売日: 1998/07/21メディア: コミック クリック: 17回この商品を含むブログ (88件) を見るそれぞれのエピソードが緩やかな関連を持つ短篇連作集。うまいなあ。ボーイズラブ…

最近の漫画

このところ3時間起きては5時間寝ているというひどい生活を送っているので、フランス語検定の試験勉強にも身が入らず、厚い本を読むだけの気力も湧かない。といいつ、漫画だけはしっかり読んでいるのだが。男の仕事場 (kobunsha BLコミックシリーズ)作者: 九…

「実篤ウィルス」は生きている

以下は友人と電話をしていてどちらからともなく言い出したことであり、決してオレの独創ではないのを、最初に断っておく。 武者小路実篤はほとんど日本語としての体をなしていない文章を書きまくり、最晩年にいたっておそらくは認知症のためか、前衛文学まが…

漫画を買う

bk1でどばっと漫画を注文する。男の仕事場 (kobunsha BLコミックシリーズ)作者: 九州男児出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/11/30メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る以前から「西田東が好きな鈴木さんなら、絶対に気…

本当に男女別学?

ユリイカ2007年6月臨時増刊号 総特集=腐女子マンガ大系出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/06/01メディア: ムック購入: 1人 クリック: 105回この商品を含むブログ (86件) を見るぱらぱらと拾い読みするが、どうにも身が入らない。オタク文化の「男女別学」…

「練馬と杉並の喫茶店とファミレスはまんが家と編集とアニメーターだらけ」

ハヤテのごとく! 13 (少年サンデーコミックス)作者: 畑健二郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/10/18メディア: コミック購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (192件) を見る一時期はありがちな学園ハーレム漫画になりかかっていたが、最近はい…

一巻で完結する漫画十選

オレの読書生活で漫画が占める割合はさほど大きくないのに、本棚は漫画に占有されている。これはひとえに人気のある作品の連載をずるずると長引かせるという業界の悪しき慣習のせいである。この状況に抗議するために、というのはもちろんただの言い訳で、何…

日本語で発表された小説以外の散文作品十選

いまはてなダイアリー上で、「私家版世界十大小説」なる企画がはやっているので、便乗する。しかしオレは「世界」の「十大」「小説」を選ぶ傲慢さを持ち合わせていないので、1945年8月15日から2000年12月31日までに日本語で発表された小説以外の散文作品から…

覆面作家

顔写真も本名も公表していない小説家がデビューして話題をさらったら、世間は「覆面作家」と呼んで、大いに話題にする。しかし顔写真も本名も公表していない人気漫画家を、「覆面作家」扱いすることはない。むしろ「漫画家ってのは、そういうもんだよね」と…

ある界隈

できれば足を運びたかったイベントがあったのだが、連日の不規則な生活がたたり、目が醒めたのはメインの講演が終わりかけたころ。天候も悪く、行く気を失う。 講演のテーマもさることながら、講演者が10代後半の自分に強い影響を与えた知的サークルの一員で…

「SMのSはサービスのS。Mはわがまま」

心神耗弱状態でアパートの階段から転落して頭蓋骨骨折と脳挫傷で死にそうになってから、今日で1年になる。この1年間にわたって自分がいかに「なにもしてない」のか、自虐風味たっぷりでお届けしようと思ったが、書くほうも読むほうも不快にしかならないのは…

薔薇族と腐女子

サイゾー 2007年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: インフォバーン発売日: 2007/09/18メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (20件) を見る久しぶりに「サイゾー」を買ったのは、昨日も書いたように伊藤文學が『おおきく振りかぶって』のレビュー…

bk1で注文して届いた本

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/10/01メディア: 新書購入: 18人 クリック: 298回この商品を含むブログ (169件) を見る下世話な男なので、とりあえず著者近影を拝見しました。いかに…

アマゾンで注文した雑誌

サイゾー 2007年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: インフォバーン発売日: 2007/09/18メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (20件) を見る面白そうな特集だけど買わなくてもいいかなあ、と思っていたのだが、「薔薇族」の編集長が『おおきく振り…

「白桃あるいは樹墻による保護なしで仕立てた桃」

彼自身によるロラン・バルト【新装版】作者: ロランバルト,Roland Barthes,佐藤信夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1997/06/07メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (21件) を見るあなたは「ロマン派の音楽いっさい」、「刈った干し草の…

二重のマジオタ

封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで (だいわ文庫)作者: 安藤健二出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 109回この商品を含むブログ (74件) を見るほかの章もぱらぱらと拾い読みしつつ、第二章ま…

本日の漫画

ホタル ノ ヒカリ(10) (KC KISS)作者: ひうらさとる出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/12メディア: コミック購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (54件) を見るIS(10) (KC KISS)作者: 六花チヨ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/12メデ…

本日のCD

Switched on Bachアーティスト: Wendy Carlos出版社/メーカー: East Side Digital発売日: 2001/10/02メディア: CD購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (16件) を見るオレの電子楽器とクラシック音楽への愛着を知っているひとなら、「まだこれを聴…

ある種のリスト

生―権力*1 Pour en finir avec le jugement de Dieu*2 Pour En Finir Avec Le...アーティスト: Antonin Artaud出版社/メーカー: Sub Rosa発売日: 1999/02/05メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る Un coup de Dés jamais n'abolira l…

「この血筋は最終的に、何の役にもたたぬ者をひとり産出した」

では祖国は敗けてしまったのだ。偉大であった明治の先人達の仕事を三代目が台無しにしてしまったのである。歴史に暗い私は文化の繁栄は国家のそれに追随すると思っている。あの狂人共がもういない日本ではすべてが合理的に、望めば民主的に行われるだろうが…

Je suis fatigée...

YMOは前奏や間奏に、正規のメンバーではないひとによる歌詞とは異なる言語のナレーションを挿入するのを好んでいる。たとえば「君に、胸キュン。」におけるイタリア語、「Nice Age」における日本語(この曲の歌詞は英語である)、「中国女」や「バレエ」にお…

クソ詩雑考

たとえば (前略) 三崎のカモメよ サカナよ ブタよ 君たちは見たか? 「ごろつき町長はまっぴらだ!」と 白い壁 黒い電柱 褐色の板塀に 僕等の貼りつけたビラ ビラ ビラ まっぴらのビラ ビラ…… 三崎のサカナよ 朝のカモメよ 腹の底に響き渡るエンジン ポン…

バックナンバーの恐怖と魅惑

城戸朱理、阿部嘉昭、井辻朱美という固有名詞の並びから、このブログの読み手は何を連想するだろうか。それぞれ詩人、サブカルチャー系の批評家、ファンタジー作家兼翻訳家兼歌人として、文学関係の本をそれなりに読んでいるひとのあいだでは知られた名前だ…

「そして童貞からの卒業」

SPAMメールはほとんど本文を読まずに機械的に削除するのだが、今日受信したSubjectが「そして童貞からの卒業」、Fromが「童貞の特徴」という、アダルトサイトに誘導するSPAMメールはちょっと面白かったので、改行位置を修正した上で全文引用する。 大抵、表…

"ore wa konpurekkusu o motta nihonjin da"

Jean-Louis Costes*1なるフランスのノイズ・ミュージシャンが気になっている。詳しい経歴はWikipediaに譲るとして(英語、フランス語)、オレの興味を惹き付けるのは彼が1995年に、"SHIN-SAKOKU part1"、"SHIN-SAKOKU part2"という全曲日本語詞のアルバムを…