Je suis fatigée...

YMOは前奏や間奏に、正規のメンバーではないひとによる歌詞とは異なる言語のナレーションを挿入するのを好んでいる。たとえば「君に、胸キュン。」におけるイタリア語、「Nice Age」における日本語(この曲の歌詞は英語である)、「中国女」や「バレエ」におけるフランス語、そして"HASYMO"名義で発表された、現時点での最新作である「RESCUE」におけるドイツ語(だと思う)。いまは度忘れしているだけで、ほかにも具体例はあるはずだ。そしてナレーションを担当するのは、聡明そうな若い女性であることが多い。
問題なのはかれこれ24年もYMOのファンを続けているのに、今年になって「RESCUE」がリリースされるまで、まったくこうした特徴に気付かなかったオレである。何でこんなあからさまな特徴に、四半世紀も無自覚でいたのだろう。やはりオレは何かを組織的に忘却する才能に恵まれているのだろうか。