自省録 (岩波文庫)作者: マルクスアウレーリウス,神谷美恵子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/02/16メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 118回この商品を含むブログ (155件) を見る四方田犬彦『人間を守る読書』（ISBN:4166605925）で、病床に就いたフ…

20年に1回くらいの周期で再評価の機運が高まるが、いまひとつ盛り上がらないままに終わってしまう兼常清佐という人物がいる。彼は1930年代に「名人が弾いても、私が万年筆で叩いても、猫が上を歩いても、同じピアノからは同じ音しか出ない」「名人の恣意的な…

米長邦雄が2004年の園遊会で、「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事」と発言し、明仁天皇がそれを軽くいなしたとき、オレは米長を「何と愚かな男だろう」と思い、明仁の言動に痛快なものを覚えた。しかし一部の「良識的」なひとびと…

レッド(1) (KCデラックス)作者: 山本直樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/21メディア: コミック購入: 15人 クリック: 221回この商品を含むブログ (168件) を見る読者は冒頭のカラー見開きで、瞼を閉じて瞑想（黙祷？ 自己批判？）する主要登場人物の…

中途半端なロリコンは迂闊にナボコフなどには手を出さず、『ダフニスとクロエー』（ISBN:4003211219）でも読んでいればいい、と思わなくもない。

amazon.co.jpに「洋書」というコーナーがあるのは知っていたが、これまでほとんどアクセスすることがなかった。まあ、インターネットにのめり込んだのが原因で外国文学研究への意欲が薄れてしまったのだから、当然といえば当然ではあるが。 ところが今日、気…

この2週間ばかり日記の内容が迷走と爬行を繰り返しているのは（最初からそうだったじゃないか、と言われるだろうが）、何をやっても何も好転しないのではないかという虚無感に捉われているからである。当たり前の権利を主張できず、当たり前の義務だけを強迫…