出でよ、文系院生漫画。

数日前にTwitterで、
「文系院生が主人公の漫画やドラマって少ないよな」
「それは勉強しているすがたが格好よくない(絵にならない)からじゃないか」
なんてことをだらだら議論していた。たしかに絵にならない。ファミレスに延々と居座りながら辞書を片手に原書を読んでいるすがたに「萌える」のは、文系インテリ男子が好物の腐女子くらいだろう。
そんな議論が続くなか、今年の7月から「スピリッツ」誌で『京大M1物語』という連載がスタートしたのを教わる。ネットで情報を調べたところ、東大に合格したために親から過剰な期待を寄せられた(もちろん経済的な期待)主人公が、「どうせならカネにならない学問をやってやる」と京大大学院理学研究科に進学し、動物民俗学を専攻する話らしい。動物民俗学というのは初耳だったので、これまたネットで調べたのだが、どうも断片的で漠然とした情報しか入ってこない。京大の公式サイトにも、そのような学科の存在は書かれていない。
何にしても理系であることには間違いない。理系の大学院生が出てくる漫画なら『動物のお医者さん』や『もやしもん』があるが、これは理系は文系に較べると、摩訶不思議や実験やら何やらと「絵になる」シーンが多いからだろう。あとは文系でも社会学文化人類学ならフィールドワークがあるが、文学研究となるとどうにもこうにも。どうしたらいいのだろう。いや、オレがこんなことを案じてもほとんど何の意味もないが。