マスコミに煽動されるわたくし

人間失格 (集英社文庫)

人間失格 (集英社文庫)

讀賣新聞の記事に煽られて思わず買ってしまったよ。しかし理由はそれだけではない。オレは高校生のときに太宰に熱中し(ありがちだね)、ほとんどの作品を読み尽くしたのだが、『人間失格』は作品世界にまったく集中できず、なぜ「名作」扱いされているのかよく判らなかった。「これなら『正義と微笑』や『パンドラの匣』のほうがよっぽど名作じゃねぇか」などと思ったものである。そこでこれを機にきちんと再読しようと思った次第。
さて「ゴッド・オヴァタ」(『妄想少女オタク系』より)が手掛けた表紙イラストだが、いくら椅子に深座りしているといっても学ランのズボンの裾が短すぎないか、これ。おかげで恰好よさが半減である。以前、友人が「『DEATH NOTE』は少年漫画にしては珍しく登場人物のファンション・センスがいい、と評価する人間はどうかしてるんじゃないか」と言っていたが、たしかにその通りかもしれない。