2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

口述筆記と印刷会社

連日の作業にさすがに精神的におかしくなりそうで、パソコンのモニタを見ているだけでも気持ちが悪くなってくる。しかし今日が仕事の〆日なので、やるべきことは進めなければならない。 そんなわけでベッドに寝倒れたまま、家族に口述筆記を頼んだのだが、こ…

田中雄二『電子音楽イン・ジャパン』レビュー

ここまで書いたところで、かつて『電子音楽イン・ジャパン』のレビューを書いたことがあるのを思い出した。この本にはいろいろな改訂版があるが、オレがレビューしたのは初版となる。執筆されのは1999年12月。厳選館というオンライン書店のために書いたもの…

アサマシく参考文献を列挙

仕事のために、まったく新刊を読む気がしない今日このごろ。そんなわけで仕事の参考資料として大いに役に立っている参考文献を、アサマシ(懐かしい言葉だな)く列挙する。わが音楽わが人生作者: 柴田南雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/10/29メディ…

幸福な作家

上はジャズの菊地成孔(1963年生)から下はライトノベル作家のヤマグチノボル(1972年)あたりまでを大雑把に「ツツイ世代」と呼びたい。彼らが書いていた(いる)ウェブ日記を読むと、筒井康隆の文体からの影響があからさまだからだ。そして雑誌のインタビ…

尊師と師匠

尊師(グル)と師匠の違いは何だろうか、と考える。 弟子が決定的な反証を持ち出してもそれを自説に取り入れず、弟子が自分を批判するのをいっさい赦さず、そのような弟子は次々と粛清するのがグルだろう。 対して弟子からの批判にも謙虚に耳を傾け、少しで…

絶望的な結果?

例のアンケートの結果が出た http://q.hatena.ne.jp/1183913212 この結果をいかように解釈するかは、各人の判断に委ねる。

「ゆめをかたることは/らくないとなみだろうか」

由良君美が東大を定年退職し、還暦を迎えたことを記念した『文化のモザイック』という大著に矢川澄子が短詩を寄稿している。 ゆめをかたることは らくないとなみだろうか きびしさをかくごで みずからのみちをゆく よのうきしずみをよそに しぶとくしかもし…

「英語さえ喋れれば世界中で不自由はない」

先生とわたし作者: 四方田犬彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 67回この商品を含むブログ (88件) を見る雑誌掲載時に通読したのだが、やはり単行本も手にしておきたくなった。アマゾン側のミスかもしれないが、…

絶望的な集まりの悪さ

昨日の日記でも触れた以下の質問、 http://q.hatena.ne.jp/1183913212 タイトルを思い切り間違えたのか、「未婚者」に限定したのが悪かったのか、思ったよりも集まりが悪いです。 あと40名ほどのかたのご協力をいただければ結果を公表できるので、ひとつよし…

絶望先生の教え子たち

薬の副作用もあるのだろうが、「仮眠」と呼ぶにはあまりにも長すぎる時間をベッドの上ですごす。きちんと「覚醒」していたのは4時間くらいしかなかったのではなかろうか。何しろこの3週間、昼夜の別を問わずにあるプロジェクトにために全力を傾注していたの…

英語が判ればすべて安心?

オンライン英和辞典で5秒で調べられる知識をもとに、「『ヴォランティア』ってのは、『志願兵』なんだぜ」と自慢げに語る人間がいる(はてなダイアリーのキーワードにも、そのように書いてある)。しかしもう少し時間をかけて調べれば、「ヴォランティア」か…

本日の漫画

amato amaro (EDGE COMIX)作者: basso出版社/メーカー: 茜新社発売日: 2007/06/29メディア: コミック購入: 16人 クリック: 126回この商品を含むブログ (128件) を見るオノ・ナツメ名義よりもbasso名義の作品のほうが好きなオレである。しかし1ページあたり(…

左うでの夢なんて忘れたよ

コメント欄でも書いたが、昨日のYMO特番がきっかけでピアノの蓋を開き、中学・高校のときにてすさびに弾いていたYMOや坂本龍一の代表作に取り組んだ。市販の楽譜を買ってきちんと練習した曲は辛うじて覚えているのに(といっても右手で主旋律を弾けるだけで…

「癒し系」じゃなくても癒される

金曜の夜だからといって夜中まで呑み歩いていた愚民どもは、昨晩、NHK総合で22:00から放送された「YMOからHASへ 高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣 音楽の旅」を見逃したのに後悔の臍をかむのが義務であり、倫理的な態度であろう。どうせマニアなら誰でも知って…

Traduttore, traditore?

最初にことわっておくが、"Traduttore, traditore"は「翻訳家は裏切り者」という、それなりに有名なイタリア語の成句である。それなりに有名だから見出しに使っただけで、オレの文章を外国語に訳したひとを裏切り者だと非難したいわけではない。 オレが「ボ…

制度の違い?

たとえばレナード・バーンスタインは1969年にニューヨーク・フィルの音楽監督を辞任してから1990年に没するまで、いかなるオーケストラの音楽監督にも常任指揮者にも就任せず*1、しかしながら世界中の一流のオーケストラと多くの名演奏・名録音を残し、「史…

固有名詞の発音なんぞはどうでもいい

以前、「ロラン・バルト(Roland Barthes)は本当はロラン・バルトゥスと、最後の子音まで発音するのが正しい」と『現代思想』か何かで読んだことがある。たしかバルトは南仏出身で、南仏系の固有名詞は最後の子音まで発音するケースが多いはずだ*1。それに…

速読法だと、そんなものは家来どもにまかせておけ

今日は特筆すべきことが何もないので、最近買ったけど、まだ1ページも手をつけていない本を紹介する。滝山コミューン一九七四作者: 原武史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/19メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 287回この商品を含むブログ (175件…

あなどりがたし、NHK

NHK教育のETV特集の吉田秀和の半生をたどる「言葉で奏でる音楽」を観る。あらためてNHKの映像ライブラリーの豊富さを確認。そういえば1959年にストラヴィンスキーが来日して東京と大阪でN響で自作自演したのを思い出してアマゾンで検索したところ、大阪での…