2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

抑圧しない学校なんてあるものか

滝山コミューン一九七四作者: 原武史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/19メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 287回この商品を含むブログ (175件) を見る吉田アミ『サマースプリング』のサブテクストとして読み始めたのに、こちらのほうを先に読了…

点描教育あるいは越後のスーラ

『サマースプリング』を読んで、アルコール依存症ではないかと生徒から噂されている教師はけっこういろいろな学校にいたのではないかと思えてきた。少なくともオレが通っていた中学のMという初老の美術教師にはそうした噂があった。彼はいつも手が震え、呂律…

大して嬉しくもない参院選

この前も書いたように、ヘッドフォンを新調する。ヘッドフォンは鑑賞用よりもモニタリング用のほうがいいね。それにしてもオーディオ関係ではSONYが好きだよな、オレは。SONYと革新系政党への忠誠心は、父親の思想教育によるものだろう。 そんなわけで今年の…

骨抜きカウンター・カルチャー

いまでは県知事からのメッセージが届くくらい「苗場のイベント」として定着したフジロックだが、最初に苗場で開かれた第3回(1999年)のころは、地元で歓迎されていなかったようだ。苗場から自動車で40分ほどのところの中学校で教員を勤めていた友人は、「ロ…

本当の海がない

東京に本当にないのは空じゃなくて海だよ、と日本海沿岸の港町に育ったに者として思う。いったい東京のどこに行けばあの海、水平線までひたすら茫漠と広がっていく海が見られるのだろう。

本日の買い物

SONY ステレオヘッドホン MDR-Z300出版社/メーカー: ソニーメディア: エレクトロニクス クリック: 4回この商品を含むブログ (11件) を見るこれまで使っていた密閉式のヘッドフォンがいい加減に老朽化してきて、位相などが滅茶苦茶になったので。

ヤマト朝廷の「自然」

北関東の大学に通っていた時期を除けばずっと北海道で暮らしていて、塚本邦雄を参照しつつ『古今』や『新古今』に取り組んでいる知り合いから、「ここで描かれている『自然』が、『自然』だとは思えない」と言われる。なるほど、『古今』や『新古今』で描写…

お勉強のためのメモ

フランス文法事典作者: 朝倉季雄出版社/メーカー: 白水社発売日: 1980/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る「フランス語を真面目に復習するんだったら、『朝倉文法』は必携ですよ!」と言われ、「そのくらい持って…

寝る

脳が溶けるのではないかというくらい、昏々と寝続ける。しかし懸案だったさまざまな用件が少しずつ進展しているので、時間を無駄に過ごしてしまった、という喪失感は少ない。 それにしても他人が書いた文章を読むときは風邪薬や向精神薬の副作用で頭がぼうと…

人力なんてもういらない?

たとえばGoogleで「兼常清佐」を調べると、ごく基本的しか情報しか紹介されていない兼常清佐がトップで表示される。この記事を入力したのはオレで、細かな生年月日、最終学歴、出身地よりも、その人物に関する重要な業績を紹介するのが先決だと判断したから…

雑記の続き

家に戻ってサングラスを引き出して(ここのプロフィール写真に使っているものだ)、近所のショップへ。すぐに直る。ついでにノーズパットが片方だけ取れていた常用の眼鏡も直す。 サングラスをかけて街を歩いていると、周囲のひとがぎょっとした表情になる。…

身辺雑記もいいではないか

珍しく午前中にばちりと目が醒めたので、万代(新潟市にある繁華街のひとつ。バスターミナルがあったために発展した。やや背の高い建物から見える信濃川が美しい、といった小煩いだけの註釈を東京でも付けてみようか)に行く。7月も下旬になってぼろぼろにな…

期日前投票

29日に急用が入ったので、期日前投票のために西区の区役所別館へ。この西区の庁舎がくせもので、オレの家からは歩くと遠く、かといって公共交通機関を使うとかえってまわり道で金銭の無駄にもなる場所にあるのだ。往復で1時間を歩くが、このところは運動不足…

似てしまう

『作家の猫』(ISBN:4582634222)の続篇、『作家の犬』(ISBN:4582634311)を読む。読むというか、眺める。二番煎じ的なあざとさがないのは、さすがは老舗の人文系出版社というべきか。 オレは犬と猫なら猫が圧倒的に好きなのだが、こうして見ると関心のある…

犬を連れたおじさま

作家の犬 (コロナ・ブックス)作者: コロナブックス編集部出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/06/15メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 7回この商品を含むブログ (21件) を見る本日の買い物。アマゾンで注文したので、まだ現物は届いていない。オ…

雑記たち

原武史『滝山コミューン一九七四』(ISBN:4062139391)をようやく読み始める。あとから取材した成果も含まれているとはいえ、小学生時代の記憶をここまできちんとたどれるだと、ずいぶんつまらないレベルで感心する。 今月は幸いにも大きな仕事がないのだか…

ベーコン/デリダ/新撰組

LOVE IS THE DEVIL 愛の悪魔 ― オリジナル・サウンドトラックアーティスト: 坂本龍一出版社/メーカー: トイズファクトリー発売日: 1999/04/21メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見る最近の坂本龍一には興味を失っているのだが、なぜ…

腐的なもの、そうでないもの

時をかける少女 通常版 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2007/04/20メディア: DVD購入: 8人 クリック: 289回この商品を含むブログ (993件) を見る今晩はどうせみんな観たんだろ、細田版「時をかける少女」。もちろんオレも観たが。劇場…

本日のBGM

Schoenberg: Pierrot lunaire - Lied der Waldtaubeアーティスト: Schoenberg,Norman,Minton,Boulez,BBC出版社/メーカー: Sony発売日: 1993/07/15メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るブーレーズによる「月に憑かれたピエロ」には何…

第二の人生

それほど深い興味があるわけではないのだが、様子見のためにSecond Lifeに登録……したはいいものの、何度パスワードを入力しても、 login faild. Please make sure your Caps Lock key off,and that you have the correct account name and password. などと…

フランス語検定

IT関係9割、サブカルチャー関係1割という仕事の配分では先行きはあまり明るくないし、ドクターストップがかかってなかなか東京に復帰できそうにないいま、ちゃんとした資格を身に付けようと思って、フランス語検定に挑戦するのを決意。 と思いきや、今年は6…

偽の友人?

オレの知り合いで社会学をやたらと毛嫌いする在野の(というのも、あまり美しくない日本語だよな)文学研究家がいる。社会学も嫌いではない文学愛好家であるオレは彼女の話を聞くたびに頷いたり違和感を持ったりするのだが、みずから思い付いた「文学と社会…

夢はもうひとつの生というよりは、ステロタイプ増幅器

amato amaro (EDGE COMIX)作者: basso出版社/メーカー: 茜新社発売日: 2007/06/29メディア: コミック購入: 16人 クリック: 126回この商品を含むブログ (128件) を見るこれは後半を読了。未読をひとつ消化する。その後、猛烈な睡魔に襲われて(これは仕事から…

漫画の日

世間的には水曜日だが個人的には日曜日なので、漫画を読んですごす。さよなら絶望先生(9) (講談社コミックス)作者: 久米田康治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/17メディア: コミック購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (203件) を見る祝…

リヒャルト×ホフマン

オペラを例に出したことで思い出した。印税がらみの争いで、リヒャルト・シュトラウスの遺族をホフマンスタールの遺族が訴えたそうだ。日本語で読める情報では以下が詳しい。 「おかか1968」ダイアリー : R・シュトラウス vs ホフマンスタール http://okaka…

原作って何だ?

仕事から一時的に解放され、数週間(!)ぶりに近所の書店をぶらつく。「なんでいまさら平積みになっているのだろう」と思った漫画はだいたいもうすぐ映画が公開される作品で、自分がすっかり時間の流れから取り残された気分になる。「ヱヴァンゲリヲン」が…

と思いきや

目が醒める(悪い意味で)ようなニュースが。 放射能含む水漏れる、柏崎刈羽原発 中越沖地震 http://www.asahi.com/national/update/0716/TKY200707160470.html 夏の日本海がいかに美しいか、新潟の魚がいかに旨いかを東京在住時代から訴え続けてきたオレだ…

そんなこんなで

地震に対する恐怖の高まりと緩和、1ヶ月くらい続いたプロジェクトから一時的に離脱した安堵感と虚脱感などがないまぜになり、例によってアジアカップを観ることもないまま、夕食後はずっと寝ていた(アジアカップがある日にかぎって、精神的な疲労で試合中は…

本震と余震

はっきりいって10:15に起こった本震よりも、15:37に起こった同規模の余震のほうが恐ろしかった。本震のときは寝起きで頭がぼんやりしていたが、余震のときはなまじ意識がはっきりしていただけに、死の予感にまでさいなまれた。地震が起きて「うわわ」と声に…

ぐらりぐらりと

東京に住んでいるときにひどい地震が起こり、「これはもっと遠くでさらに大きな地震が起こった余波に違いない」と確信したら、震源地は自分の生まれ育った(正確に言えば生まれていないのだが)新潟県であった。今日の地震の恐ろしさたるや、その比ではない…