2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「私達が息の根止めたみんなの夢」

ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)作者: きづきあきら出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/07/28メディア: コミック購入: 15人 クリック: 188回この商品を含むブログ (138件) を見るヨイコノミライ完全版 2 (IKKI COMICS)作者: きづきあきら出版社/メー…

ダダカン復権?

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)作者: 竹熊健太郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/12/04メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 689回この商品を含むブログ (80件) を見る読了。現代アートの愛好家としては、公式な美術史…

最近のお仕事とお勧めの文献

ソフトバンククリエイティブが週刊で発行している無料メールマガジンの「週刊ビジスタニュース」に、「大学院は出たけれど」を寄稿しました。『東京物語』くらいしか小津作品を観ていないのにこんなタイトルを付けるのはいかがなものか、というのはともかく…

懐かしの漫画たち

とりいそぎの用件がないので、むかし愛読していた漫画をだらだらと読み返す。『エスパー魔美』*1が『モジャ公』と並んで、藤子・F・不二雄の最高傑作のひとつであるのを再確認する。あと父親が学校の美術教師をかねつつ画業にいそしんでいるものだとばかり…

ソフトクリーム状のアレ

あからさまに描くことが法的に禁じられてきたものを戦後日本の漫画家がいかに表象してきたかについては、竹熊健太郎による先駆的な研究「マンガは『性器』をどう表現してきたか?」がある(夏目房之介・他『マンガの読み方』所載)。しかしながら法的に禁じ…

はやく読みたいんですけど

bk1で注文した本がなかなか届かない。悪天候で到着が遅れているのだろうか。こういうときに地方在住の哀しみを感じてしまうよ。まあ、近所の実店舗(「リアル書店」という言いかたはどうも好きになれない。というか「ネット/リアル」の安易な対比には何…

マイノリティーのなかのマイノリティー

ゲイ&腐男子のBL読書ブログ |【腐男子アンケ2】 「腐男子への質問集」結果発表 このアンケートにはオレも参加したのだが、自分はただでさえマイノリティーである「腐男子」というカテゴリーのなかでもマイノリティーに属するのだなあ、と実感した。性的嗜好…

「正しい表記」に意味はあるか?

ピーター・バラカンさんらに催涙スプレー 東京の教会 http://www.asahi.com/national/update/1208/TKY200712080208.html ひどいことをするやつがいるものだ。というのはともかく、ピーター・バラカンの名前が出てきたので、このところ気になっていたことを書…

職業欄

自分の仕事を紹介するさいに、オレはいつも戸惑う。以前はmixiのプロフィール欄で「クリエイター系」と名乗っていたが、自分のしていることなどまるでクリエイティブではないので、いまでは「自営業」にしている。しかし事業を営んでいる実感には乏しく*1、…

今朝のオンライン注文

近所の書店に出掛ければ今日にでも手に入る本をわざわざインターネット経由で取り寄せるのは倒錯した行為だとわれながら思う。しかし寒いし眠いし無気力だし生活パターンは不規則だし、「近所の書店」に出向く気力もないのだよ。篦棒な人々ー戦後サブカルチ…

本日のオンライン注文

レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1974/09/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 20回この商品を含むブログ (33件) を見るレイテ戦記 (中巻) (中公文庫)作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 中央公論新社発売日:…

冬になると午前と午後の区別が付かなくなる

ふと目が醒めたら17:30。05:30の間違いではないかと思って慌てふためくが、各種の状況証拠からして17:30であることは間違いない。ああ、これで今日も昼間のうちにやろうとしていた(というか、昼間ではないでないとやれない)ことができずじまいである。うひ…

IEという帝国

昨日、勢い込んで買った『ロワイヤル仏和中辞典』の第三版(ISBN:4010753056)だが、附録のCD-ROMが正常に動作しなくて動かなくて往生する。いろいろ試行錯誤した結果、IE以外のブラウザでは動作しないという、当たり前と言えば当たり前の事実が判明した。こ…

辞書の愉しみ

臨時収入があったので、以前から買いたくても買えないとぼやいていた辞書を購入する。めでたく、ありがたきことなり。大辞林 第三版作者: 松村明出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2006/10/27メディア: 大型本購入: 2人 クリック: 96回この商品を含むブログ (2…

新言文一致体?

若い女性が風変わりな文体で小説を書き、ベストセラーになるか、文学賞を受賞すると、「新言文一致体」として賞讃(もしくは批判)する中年男性がいる。こういう手合いはただのロリコンか、さもなくば小説の読みかたがまるで判っていない大馬鹿なので、著作…

Ballade von der Sexuellen Hörigkeit

アダルト系の編集プロダクションに勤務していた経験もあって、オレはフリーランスになってからもアダルト系の記事を手掛けたことがあった。そのたびに「ああ、オレにはポルノを書く才能がない」と痛感させられた。どうにもオレは読者の劣情をダイレクトに刺…

えくらぜ・らんふぁーむ

いわゆる「良識的知識人」のなかでは出来の悪い部類に属するひとは、とかくヴォルテールの「名言」として、「私はあなたの意見には反対だが、あなたが自分の意見を言うことには賛成する」を引用したがる。しかしヴォルテールが本当にそんなことを言ったのか…

買いたき辞書

そろそろ『ロワイヤル仏和中辞典』と『大辞林』は新しい版に買い直したいのだが、合わせて15,000円もするのでなかなか手が出せない。

集めたき書

以前、大学の図書館で借りて読んだ柴田南雄『私のレコード談話室』(朝日新聞社、1979年)をアマゾンのマーケットプレイスで入手する。送料も含めて1000円弱。もとの定価が1200円なのだから、安い買い物であった。これで彼の著作で私有していないのは、共著…

読まされる

PLUTO 5 (ビッグコミックス)作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/11/30メディア: コミック購入: 12人 クリック: 37回この商品を含むブログ (281件) を見る浦沢直樹の長編作品はいつもそうなのだが、肝腎なところで話をはぐ…

韓国とアイルランド

ある友人に聞いたのだが、少なからぬ数のアイルランド人は韓国人にシンパシーを抱いており、サッカーのワールドカップともなれば、韓国を応援するひともいるらしい。たしかにこのふたつの国のたどった歴史はよく似ている。文字も文化も大陸からかっぱらって…

漫画を読むなら朝日新聞

先月末から朝日新聞で長嶋有の小説の連載がはじまっている。オレはこの作家にはあまり興味がないのだが(ファン、および本人が読んでいたら申し訳ない)、高野文子のイラストが楽しみでいつも目を通している(ただしイラストだけ。ふたたび申し訳ない)。何…

メタ一人称映画

ニルヴァーナというバンドにはさほど深い愛着はないのだが、音楽をテーマにした映画は好きなので、「カート・コバーン アバウト・ア・サン」を鑑賞。この映画はカート・コバーンが自殺する直前に応じたロング・インタビューをもとにしているのだが、肝腎のカ…