メタ一人称映画

ニルヴァーナというバンドにはさほど深い愛着はないのだが、音楽をテーマにした映画は好きなので、「カート・コバーン アバウト・ア・サン」を鑑賞。この映画はカート・コバーンが自殺する直前に応じたロング・インタビューをもとにしているのだが、肝腎のカート本人はほとんどスクリーンに登場しない。その代わりにカートが幼少年期から現在にいたるまで目にした光景を、擬似的に再構成しているのだ。メタ一人称映画とでもいうべきか。なぜこのような手法を採用したのかが、内容よりも気になる作品であった。単にオレが知らないだけで、ドキュメンタリー映画ではよくあるのだろうか。