新條まゆだけですべてを判断するのもいかがなものかと思い、「少女コミック」誌の最新号を買う。ざっと目を通しただけの感想だが、主人公が恋に落ちるまでの過程が強引すぎ、早急すぎるというか、「そんなことで簡単に好きになっちゃうのか」と戸惑う作品が…

純愛ストリップ (フラワーコミックス)作者: 新條まゆ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/06/24メディア: コミック購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る『バカでも描けるまんが教室』を読んで新條まゆのふだんの作風を知りたくなるが…

たとえば大塚英志は漫画が「安い」娯楽であるのにこだわっている。それよりも詳しい論旨は知らないのだが、どうもこうした発言には違和感がある。 いまの漫画単行本の主流はB6判で定価は600円前後。そしてちょっと人気のある作品は10巻くらい続くので、あと…

バカでも描けるまんが教室―新條まゆの(裏)まんが入門 (フラワーコミックススペシャル)作者: 新條まゆ,飯塚裕之出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/07/26メディア: コミック購入: 6人 クリック: 103回この商品を含むブログ (32件) を見る東山魁夷に憧れて日…

大学生のとき、オレが図書館にこもってむかしの新聞の縮刷版を読むのを趣味にしていたのは以前も書いたが、一度だけ呆れ果てつつも吹き出しそうになったことがある。それは1989年1月7日夕刊のテレビ欄である。この日が昭和天皇（いや、この時点では大行天皇…

肉食獣のテーブルマナー (ドラコミックス 130)作者: 草間さかえ出版社/メーカー: コアマガジン発売日: 2007/04/25メディア: コミック購入: 3人 クリック: 45回この商品を含むブログ (46件) を見る中短篇集。ややネタバレになるが、真性のゲイと真性の二次元…

先月の15日に小沢健二が日本社会臨床学会*1で学習会を開いたのを思い出し、そのときの反応をネットで検索する。学会側からの口止めでもあったのか、これといったレポートは上がっていない。しかし何となく「嫌な感じ」のするページを発見する。 毎月の環境学…

昨日はヒマネタとして「プログレとわたくし」について書いたら、思いもよらぬ反響があった。そこで今回は「ヒップホップとわたくし」でも書いてみよう。これは「プログレとわたくし」をさらに遡る、1984年前後の話になる。 当時、ロックやポップスに興味を持…

「雑考」なのでこれといった結論はない、と最初から逃げを打っておく。 オレがクラシック音楽と洋楽ロックを本格的に聴くようになったのはほぼ同時期（クラシックのほうが少し前か）なのだが、当時からいまにいたるまで何が面白いのかまるで判らないジャンル…

旧かな（歴史的かなづかひ、と書かないと怒られるやうだが）でブログを書く者はそれなりに存在する。しかし不思議なことに、文学者や文学研究者のブログではあまり旧かなにお目にかからない。数少ない例外としては高遠弘美氏（珍しく敬称を付けるのは、彼が…

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 新書館発売日: 2004/04/01メディア: コミック購入: 6人 クリック: 70回この商品を含むブログ (304件) を見るフラワー・オブ・ライフ (2) (Wings comics)作者: よし…

新潟社会保険事務局より封書来る。17年間にわたって収めしわが年金、とりあえず「消えて」はいない模様。しかし国民健康保険の督促状が！

携帯電話にガジェットとしての魅力を覚えることができなかったオレだが、今回の新機種には愛着を持てそうである。いや、ケータイをめぐる似非社会学的コミュニケーション論を開陳するつもりなどないので、心配なさらぬよう（誰に言い訳しているのやら）。 「…

「文化系女子叢書」シリーズのサポートサイトScarlet Letterに、「文化系女子叢書」発刊をことほぐを寄稿しました。6月27日の日記とほとんど同じ文章じゃねぇか、と言われたら返す言葉もないのですが、発表媒体を変えるとどのように文体が変わるのか、ひとつ…

同じキャリアを利用している友人が機種変更したのを知り、重い腰を上げて自分も機種変更する。オレはこれまで801ちゃんが「ツンばっかりで!! デレが無いよ!!」と憤慨していたNokiaの702NKシリーズを使い、同じく悪戦苦闘していたのだが、性懲りもなく後継機…

サマースプリング [文化系女子叢書1]作者: 吉田アミ,郡淳一郎/木村カナ,タナカカツキ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2007/07/06メディア: 単行本（ソフトカバー）購入: 3人 クリック: 111回この商品を含むブログ (43件) を見るようやく読了。ちゃんとした…

フランス語再学習計画の一環として、DVDと推理小説を買う。 Les amitiés maléfiques http://www.amazon.fr/dp/B000NDDTKM ピエール・ブルデューの息子が監督した映画。下の紹介を読むだけで気が滅入りそうな映画だが、気が滅入りそうだからこそ観るのだ。 ht…