痛快、まゆたんワールド

純愛ストリップ (フラワーコミックス)

純愛ストリップ (フラワーコミックス)

『バカでも描けるまんが教室』を読んで新條まゆのふだんの作風を知りたくなるが、いまさら単行本で17巻もある代表作『快感フレーズ』を読む気にはなれず、1巻完結ものを購入。
「いまどきの少女漫画は過激なセックス描写が多すぎる」というのは、レディースコミック誌やF1層向けの雑誌とローティーン向けの雑誌の区別が付いていない連中の寝言だと思っていたが、オレが間違っていた。何の必然性もなくセックス・シーンが出てくるのではなく、セックス・シーンのために強引に必然性らしきものをでっち上げる手腕が感動的である。この作風が「まゆたんワールド」と呼ばれ、愛されているのもよく判る。なお主人公がドジな眼鏡っ子なので、その筋の男性が読んでも楽しめるだろう。
初出誌の「少女コミック」は1968年創刊の老舗だが、新條まゆのブレイク以降、どんどん狂った方向に突き進んでいるようだ。それもまたよし、とすべきか?
参考:「少女コミック」のエロ描写まとめ(2004年〜2005年) - ちゆ12歳
http://tiyu.to/permalink.cgi?file=news/06_02_14