憧れのサラリーマン生活

肉食獣のテーブルマナー (ドラコミックス 130)

肉食獣のテーブルマナー (ドラコミックス 130)

中短篇集。ややネタバレになるが、真性のゲイと真性の二次元オタクのすれ違いをコミカルに描いた「ここだけのハナシ」が楽しい。アルバイトを含めても「会社勤め」を2年くらいしか経験したことがなく、しかもそれが午後出勤・私服通勤が当たり前の業界だったため、ふつうのサラリーマン生活を描いた漫画には憧れを抱いてしまうのだ。西田東を好むのも同じ理由だろう。一種のオリエンタリズムか。かといって「ビジネスマン」向けの処世訓じみた漫画は読む気にはなれないし、源氏鶏太を読む気にもなれないのだが。いや、源氏鶏太は読めば意外と面白そうな気がするが。