2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

インターセクシャル

六花チヨ『IS』(ISBN:4063404609,ISBN:4063405214,ISBN:4063405494)を読む。両性具有だの半陰陽だのと呼ぶと、澁澤龍彦めいたロマンをうっかりたぐり寄せてしまいたくなるが、もっと地に足の着いた視点から描かれた性的マイノリティーとしてのインターセク…

アマゾン・ハック(と呼ぶには値しない)

送料無料 アマゾンでほしい商品があるのに定価が1400円や1300円なので、送料が惜しくてついつい買うのを躊躇しているひとは多いはず。こんなときは、 それほどほしいわけでもなく、かつ「発送可能時期」が遅い商品も一緒に注文する 「分割配送」を選択する …

高円寺無情

高円寺でけっこういい時刻まで酔い痴れる。帰りにタクシーを拾おうとするも、なかなかつかまらない。昼間であればバスで10分足らずの高円寺から練馬までを、タクシーの到来をじりじりと待ちながら移動するのは、それなりに得がたい経験ではあった。

保護期間延長で、埋もれる作品激増? 著作権は何を守るのか

http://www.be.asahi.com/20050716/W13/0040.html 三田誠広は相変わらずおかしなことを言っている。「権利が切れると誤植の多い安易なものが公開される心配がある」とあるが、夏目漱石全集の校閲が著作権保護期間をすぎてから急に杜撰になったという話は聞か…

ノンフィクションの読まれかた

沢木耕太郎『一号線を北上せよ』(ISBN:4062109239)読了。 ノンフィクションやルポルタージュ、あるいは実用書は「誰が書いたか」ではなく、「何が書かれているか」を基準にして読まれる。たとえばボクシングが好きで、ひたすらボクシングに関する本ばかり…

Perfect Stranger

日経ネットナビのブロードバンド効果――増える映像、伸びる視聴時間という記事を読み、ハンゲームの利用者が意外なまでに多いのを知り、ためしに登録する。これ、ほとんどのゲームがインターネット対戦型で、スタンドアロンのゲームはほとんどないのね。Perfe…

マザコンと破滅

『聖の青春』が面白かったので、同じ著者による『将棋の子』(ISBN:4062737388)を読む。情緒過多の文体は相変わらずだけど、ゲームとしての将棋ではなく、人間ドラマとしての将棋界を描くには、この文体がふさわしいのかもしれない。なまじ「理解のある」両…

将棋とネオロジスム

『聖の青春』(ISBN:4062734249)読了。ちょっとウェットすぎるきらいがないわけではないが、それでも読ませる。本書に関しては、 http://homepage3.nifty.com/kazano/diary0004a.html#satoshi http://www.yamdas.org/bmm/books/satoshi.html といった優れた…

プロワーカー

個人事情主の話題が出たついでに、『AERA』6月20日号の「ネーミングの共鳴力」という記事から唐突に引用する。 フリーターのイメージを一新するためか、リクルートは最近新たにネーミングを考案。単発バイトで働く人は「ショットワーカー」、会社に属さない…

新聞記事でよく見かける「自称○○」の仕組み

http://www.excite.co.jp/News/bit/00091121160793.html 個人事業主になるにはしかるべき手続きが必要なのだが、世のほとんどのフリーライターは「しかるべき手続き」など経ていないので*1、逮捕されれば「自称フリーライター」として報道される、という話を…

カオニャオ

歌舞伎町にあるタイ料理店「カオケン」にて、大変に美味なるグリーンカレーを食す。カオニャオおいしいよカオニャオ。今日の東京はこの季節にしては肌寒かったが、リンク先の写真にもあるように店内の一部はオープンテラス式になっている。もっと暑い日に行…

攻めの時代

『聖の青春』(ISBN:4062734249)を読み進める。 たった一人の天才の出現により将棋界が受けの時代から攻めの時代へと転換していったのである。 というまるで本質的ではない一節に反応してしまう。女性がほとんど登場しない師弟関係の物語なのだから、本質的…

チベットならぬジャングルのモーツァルト

http://d.hatena.ne.jp/sakamoto-kun/20050709#p2 を読んで、Mozart in the Jungle: Sex, Drugs, and Classical Music作者: Blair Tindall出版社/メーカー: Atlantic Monthly Press発売日: 2005/05/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見…

私はクリエイティブ・コモンズを(たぶん)使わない:第1回―増田聡

http://commonsphere.jp/column/smasuda/ 「余力があれば、『二次的創作物』という観念の検討(あるいは、それが「創造の共有地」に依存するものなのかどうかについて)まで進む」そうで、大いに期待したい。

夏ばて?

夏ばてなのか何なのか、吐き気はするし、まともにものを考えられないので、22:40という異例の早さながら就寝する。

サンクトゥス

中野にて旧友と呑む。たとえ現職のプログラマであってもWeb 2.0とか、興味がないひとが無理に興味を持つ必要はないですよ、なんてね。 帰りにあおい書店で、聖の青春 (講談社文庫)作者: 大崎善生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/05/07メディア: 文庫購…

RSSといえば

『はてなダイアリーガイドブック』(ISBN:4839914982)の著者である水野貴明氏が、『詳説RSS』という書籍を出版します(id:mizuno_takaaki:20050710#rss)。わけあってゲラを読む機会があったのですが、「RSSとは何ぞや」と戸惑っている初心者から「RSSを使…

ル・モンドとRSS

上の記事を検索していて知ったのだが、ル・モンドはジャンルごとにRSSを配信している。「速報」のRSSしか配信しないアサヒ・コムより、ル・モンドのほうがはるかに進んでいる。

クロード・シモン死す

http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0,36-671373,0.html

殺伐とくねくね

http://www.mhatta.org/diary/?date=20050707#p01 オ、オ、オレだって、たまにははてなダイアリー以外のレビューに言及するんだからなあ、ということで。 ともあれ高評たまわり、ありがとうございます。殺伐たるひとたちの問題意識を、殺伐としていない(で…

告白/報告

ひとくちに「自分語り」といっても、そこにはふたつのパターンがある。自分の内面をひたすら「告白」するものと、自分の経験を淡々と「報告」するもの。このふたつはまったく異なるものなのに、ネットではどちらもひとくくりにされがちだ。 といった問題につ…

そうやね

http://urban.sakura.ne.jp/ 高野文子の『るきさん』あたりを連想させるほのぼのとした絵なのに、ブラックな味わいのある四コマ漫画を発表しているサイト。面白い。けっこう有名なのだろうか。

デモテープブログ

http://d.hatena.ne.jp/kataru2000/20050707#p1 自分の本が褒められたからといって嬉しそうにリンクする(しかもはてなダイアリー限定!)のは恥ずかしいかぎりの振る舞いで、もうやめたいと思っていたのだが、 同じ話題であってもブログの方は宅録デモテー…

1997年

お遊びインターネット&パソコン Vol.8―この一冊で他人と差がつく 本音で伝えるパソコン攻略マガジン (8) (SOFTBANK MOOK)出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 1997/11メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見るさらにその帰りに近…

送電塔

近所なのにいつもはあまり足を踏み入れないところを散歩すると、しばし思わぬ風景に出喰わす。右の写真は動物病院でラキサトーン(猫の毛玉除去及び毛球形成防止剤)を買った帰りに、練馬区中村一丁目で見かけた送電塔。 このように送電塔が立ち並んでいる街…

いただきもの

月1万円ではじめる投資生活 ―「超」少額でネット投資入門!作者: ノマディック,小野寺永吏出版社/メーカー: ディー・アート発売日: 2005/06/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る昨日、某社の某編集氏との打ち合わせでいただいたもの。10日前…

フランス雑波

なお上の記事は、フランス雑波というサイトに掲載されたもの。このサイト、一見するとフランス在住の日本人向けの生活ポータルサイトに思えるし、実際にそのように使われているのだろうが、何しろwww.francezappa.frなどというドメインを取得しているだけあ…

ゲームフランス語初級会話

http://www.francezappa.fr/show_article.php?id=119 ゲーム感覚で楽しめるフランス語入門ではなく、オンラインゲームのチャットで使われているフランス語の紹介。チャットだときちんとした文章を入力するのが面倒になり、よく使う単語や入力に手間がかかる…

タグ付けは面白くて恐ろしい

2月10日にリリースされて以来、ずっとプライベートモードで利用してきた「はてなブックマーク」を、昨日からパブリックモードにした。 http://b.hatena.ne.jp/yskszk/ オレと趣味や興味の範囲が似ているひとに、それなりに有益な情報を提供できる場になれば…

バイト小説

「新潮文庫の100冊」のキャッチコピーが意外と好評だったので、もう少し引用する。 彼女に踏みにじられたい、そんな欲望が君の心の奥底にもひそんでいるはずだ! 五千円札になった女性作家の 声に出して読みたい小説。 一日限り。女子学生と地下室で。扱うの…