将棋とネオロジスム

『聖の青春』(ISBN:4062734249)読了。ちょっとウェットすぎるきらいがないわけではないが、それでも読ませる。本書に関しては、
http://homepage3.nifty.com/kazano/diary0004a.html#satoshi
http://www.yamdas.org/bmm/books/satoshi.html
といった優れた論考がすでにあるので、オレが付け加える贅言はない。
話は横に逸れるが、この本を読み、以前から興味があった本将棋以外の将棋への関心が再燃した。「伝統的な日本将棋」である中将棋大局将棋摩訶大大将棋に関しては以前から知っていたのが*1、現代に入ってからも京都将棋5五将棋といった変種が作られているのは知らなかった。
本将棋というすでに完成されたゲームがあるのに、なぜひとは別の将棋、別のルールを考案しようとするのか。精神医学の世界でいうところのネオロジスムと何か関係があるのかもしれない。

*1:将棋の腕前を磨くことより、こうしたトリビアルな知識を蓄えるのが好きな小学生だったのである。