民衆史、生活史

いささか古い話題になるが、歴史学者阿部謹也が亡くなった。このひとが書いた『甦える中世ヨーロッパ』(ISBN:4888881243)を高校生のときに読み*1、民衆史や生活史といったミクロなレベルから歴史を学ぶことの面白さを教わった。いまでも思い出深い1冊である。晩年は教養論(これは上記の高田理惠子の本でも少し触れられている)や日本人論に関心をシフトさせたようだが、そちらの仕事にはあまり興味が持てなかった。

*1:もちろん高校生にこんな高価な本が買えるはずもなく、父親が持っていたものを勝手に借りたのだが。