セーノミ続報

昨日の日記で書いた「セーノミ(制服飲み)」だが、どうにも気になるのでネットでぽちぽちと調べてみた。「自宅から電車で片道140円のところに典型的な学生街(江古田)があるんだから、ネットに頼らないでそこに行ってフィールドワークしろよ」という向きもあるかもしれないが、オレはちゃんとした媒体に発表するのが前提でないと、きちんと資料を調べてまとまった文章を書く気になれないのだ。
まずgoogle:制服飲みで検索するときしさんがいうように、たしかに大量のページが見付かる。面倒臭いので個別の興味深いページにはリンクしないが、だいたいいま25歳以下の人間にとって「制服飲み」は取り立てて詳しく説明するまでもない、当たり前の行事のようだ。しかし「制服飲み」を奇異なものとして取り上げている年長者のブログというと、ここくらいしかない。若者しか知らず、しかも若者にとってはそれが普通だという点では、これこそ真の「若者文化」かもしれない。
あとはmixi日記で同じ話題を書いたら、コメント欄で「制服飲み」を具体的に実行したことのある年齢の上限は1978年生まれとの証言が得られた(もちろんマイミクの範囲にかぎったことであるが)。すると「制服飲み」は20世紀の終わりくらいに始まり、2000年代の前半かなかばに一般化したと言えるだろう。
しかしさすがにネットで判るのはこのくらい。いったい誰がどんなきっかけで「制服飲み」を始めたのかといったことは不明。どこかの大学のサークルが「これまでにない奇抜なコンセプトのコンパをやろう」といって、それが自然に全国の大学に広がったのか、それとももっと深い理由があるのか。やはりフィールドワークしたくなったが、「フリーライター」という胡散臭い肩書きしか持っていない男の調査にどのくらいの大学生が協力してくれるのやら。それに商業誌に載らなかったら、特に何の業績にもならないからなあ。ここはやはり本職の社会学者が……(しつこい)