文学部崩壊

小綺麗すぎる法政大学に絶望した!

野暮用があって法政大学の市ヶ谷キャンパスへ。大学院浪人しているときか修士1年のときにジョン・ゾーンコブラ(このときのコンダクターはゾーン本人ではなく、巻上公一大友良英だったはず)を聴きに学生会館に行って以来だから、ほぼ14年ぶりか。キャンパスが小綺麗になっていてびっくりする。学生会館に代表される反体制的なムードは一掃されていた。がっかり。法政大学の関係者ではないのだから、文句を言っても仕方がないのは判っているが。
それにしても文学部よりも国際文化学部のほうが、はるかに文学青年にとって魅力的なの教師が揃っているのはどうしたことか。文学部で○中○生に文学概論を教わるくらいなら、国際文化学部で島田雅彦鈴木晶川村湊リービ英雄と議論するほうが、よほど「文学的」である。この「文学部崩壊」は法政にかぎったことではなく、国公立・私立を問わず、いまの日本の大学に顕著な現象である。もっとも悲惨なのが慎太郎大学東京なのはいうまでもないが。オレが生きているあいだに、東大、京大、早稲田、慶應以外の文学部はどこも崩壊する気がしなくもない。