千葉に行く/ロブ=グリエ追悼

浦安市街の光景

仕事で千葉県について調べものをするために、浦安市立図書館へ。自宅からバスで中野駅、そこから東西線浦安駅まで行き、帰りはJR新浦安駅で新木場まで行き、そこで西武池袋線直通の有楽町線に乗り換えて練馬駅で下車というルート。久しぶりに遠出する。千葉県に行くのは何年ぶりになるのやら。
しかし蔵書の豊富な図書館に行くのは危険すぎる。好きな作家の個人全集やら絶版になって入手を諦めていた本を見掛けたり、「人民日報」(漢字が読めれば何となく何が書いてあるのか判るのだから、いいのか悪いのか)や「ル・モンド」(日本でいうところの日曜版に、ミシェル・フーコーに関するブックレビューが掲載されていた)の最新号を拾い読みしたり、「公明新聞」が意外と面白かったりと、本来の目的を忘れそうになる。結局は目当ての資料は見付からず、地元の区立図書館に寄って、コピーしてくれるように頼む。新聞の縮刷版くらい、もっとまともに保管しておいてほしい。これなら大学図書館のほうが、まだきちんと管理されているぞ。
帰りぎわに近所のコンビニで「朝日新聞」の朝刊を買ったら、ロブ=グリエの追悼記事が載っていて、少し驚く。ところでロブ=グリエクロード・シモンミシェル・ビュトールの区別が付かなくて混乱するのはオレだけか。ひとによってはここにベケットも加わるかもしれないが、これはちゃんと読んだことがあるのでさすがに区別できる。まあ、文学に興味はないが政治問題に興味があるひとにとっては、ロブ=グリエ核兵器をめぐって大江健三郎と論争したひと、として記憶に残っているのかもしれない、と思って調べたら、クロード・シモンの誤りであった。ほら、やはり区別が付いていない。
あと「AERA」にいまさらのように初音ミクの記事が載っていて笑った。