ふたつのフランス滞在者

フランスといえば2005年に起きた暴動を思い出す。あのときにはフランスに長期滞在している日本人が多くの意見や体験談をブログで書き綴ったが、サルコジ内相(当時)に批判的なグループと好意的なグループに綺麗に分かれたのが印象的だった。最近になって気付いたのだが、前者は性別を問わずにアカデミックな理由からフランスに住んでいるひと、後者はフランス人(もちろん白人男性)と国際結婚した女性か、もしくはビジネス上の理由でフランスに住んでいる男性が多かった。「外遊体験なんてのは、その人物がどのような資格で外国に行ったかで規定される」(うろ覚え)という柄谷行人の言葉はやはり正しいわけか。