自意識過剰にもほどがある

家族のそれから (アフタヌーンKC)

家族のそれから (アフタヌーンKC)

これが今年の漫画の読み収めだろうか。『ヤサシイワタシ』に較べるとまだ救いのある話なので、『おおきく振りかぶって』以前のひぐちアサ作品に興味を持ったひとは、こちらを読んだほうがいいのかも。
いまとは全然作風が違うなあ、と思うひとが多いかもしれないけど、主人公の男の子がやたらと自意識過剰で、自分の意思をうまく伝えられない(「自分の意思」と呼べるほどのものが、あるかどうかもさだかではない)点は変わらないのだよな。