実朝と初音ミクと「君が代」

まるで反響を呼ばない(オレの曲のできが悪いからか、すでにホットな話題ではなくなっているからか)「初音ミクにそれらしからぬ曲を歌わせる」シリーズだが、今回は源実朝の短歌を「君が代」のメロディーで、初音ミクに歌わせてみた。伴奏を作るのが面倒だったので、アカペラで。
http://yskszk.org/mp3/sanetomo.mp3
ほとんど歌詞が聴き取れないと思うので、原文を引用する。出典は塚本邦雄『清唱千首』によった。

身に積る罪やいかなる罪ならむ今日降る雪とともに消ななむ

しかしこうして自分で打ち込むと、「君が代」のメロディーが五七五七七のリズムといかに合わないかを実感させられる。メロディーの切れ目と意味の切れ目がほとんど一致しない。「メロディーの切れ目と意味の切れ目がほとんど一致しない」はJポップ批判のクリシェだが、諸悪の根源は「君が代」にあるくらいことは言わせてほしい。

君が代のすべて

君が代のすべて