実朝と初音ミクと「君が代」
まるで反響を呼ばない(オレの曲のできが悪いからか、すでにホットな話題ではなくなっているからか)「初音ミクにそれらしからぬ曲を歌わせる」シリーズだが、今回は源実朝の短歌を「君が代」のメロディーで、初音ミクに歌わせてみた。伴奏を作るのが面倒だったので、アカペラで。
http://yskszk.org/mp3/sanetomo.mp3
ほとんど歌詞が聴き取れないと思うので、原文を引用する。出典は塚本邦雄『清唱千首』によった。
身に積る罪やいかなる罪ならむ今日降る雪とともに消ななむ
しかしこうして自分で打ち込むと、「君が代」のメロディーが五七五七七のリズムといかに合わないかを実感させられる。メロディーの切れ目と意味の切れ目がほとんど一致しない。「メロディーの切れ目と意味の切れ目がほとんど一致しない」はJポップ批判のクリシェだが、諸悪の根源は「君が代」にあるくらいことは言わせてほしい。
清唱千首―白雉・朱鳥より安土・桃山にいたる千年の歌から選りすぐった絶唱千首 冨山房百科文庫 (35)
- 作者: ?本邦雄撰
- 出版社/メーカー: 冨山房
- 発売日: 1983/04/27
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- アーティスト: 国歌,ウォン・ウィン・ツァン,東京フィルハーモニー交響楽団,山田一雄,福森湘
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2000/12/06
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 70回
- この商品を含むブログ (16件) を見る