力強すぎる描線

「『坊っちゃん』の時代」五部作完結。例の「修善寺の大患」で生死を境さまよった漱石が過去を回想するのだが、谷口ジローの力強くリアルな描線だと、どうにも「幻想的な回想シーン」という感じがしない。