現代音楽鑑賞法?

Twitterid:shinimaiくんの「おっ」と思わせる発言を見かける。

シュトックハウゼンを聞きながら家事をしてみたらただの騒音と混ざって逆に違和感がなくてたのしめた。
http://twitter.com/shinimai/statuses/433982052

現代音楽とはこのようにして楽しむべきかも知れぬ。
http://twitter.com/shinimai/statuses/433982652

これにはまったく同意である。コンサートホールや居間のオーディオ装置で真面目に「鑑賞」しようとしているから、「クラシックは好きだけど、現代音楽はどうも」というひとがあとを絶たないのではないのだろうか。グレン・グールドも「十二音音楽を毛嫌いするひとが、同じ手法を使っている映画音楽には文句を言わないのは不思議なことだ」といったことを書いている*1
現代音楽にかぎらず、ふだんはあまり馴染みのないジャンルの音楽を聴くときは、文字通りのバック・グラウンド・ミュージックとして聞いたほうがいいのではあるまいか。そちらのほうが、すんなりと耳に入ってくる気がする。そこまでして音楽的な嗜好の幅を広げたいと思っていないひとにとっては、どうでもいい話ではあるが。

バッハからブーレーズへ グレン・グールド著作集

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パフォーマンスとメディア グレン・グールド著作集 2

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*1:ティム・ペイジ編/野水瑞穂訳『グレン・グールド著作集』(みすず書房)のどこかに書かれていたはずだが、該当箇所が見付からない。見付かり次第、正確に引用するつもりである。