本日のTV

観よう観ようと思いつつ機会を逸しつづけてきた「星新一ショートショート劇場」をようやく観る。中学生のころは単に奇想天外なお伽噺として受け止めてきた星新一の作品だが、30代も後半にさしかかり映像で見せ付けられると、きわめてニヒリスティックな世界観に貫かれているのを感じさせる。というのはいささか本末転倒した感想で、オレよりもやや年下になる若手映像作家たちも、オレと同じく成人してから星作品の持つ「暗さ」に気付き、そうした作品を積極的に選んだのではなかろうか。