現代国語必勝法?

講談社メールマガジン「現代新書カフェ」の連載記事「Dr.平岩の東大受験必勝法」に、わが意を得たりという文章があった。ここでは現代国語の成績が悪かった著者が、それを克服する過程が描かれている。

 その「ひらめき」とは、自分の頭を使わないことである。自分の頭を使いすぎていたために、私は現代国語ができなかった。

 ひたすら「この文を読むマジョリティー(多数派)は、どのように感じるのか」と推理する。自分の中に、二人目の自分が誕生した瞬間だ。他人の脳の働きを非常に気にする自分が、もう一人の自分として加わったのだ。

オレは小学校から高校まで一貫して現代国語が得意科目だったが、ほとんど頭を使わずにお筆先に憑かれたかのように解答欄を埋めていた。極端に言えば「現代のまともな知識人(すなわちマジョリティー)が間違っても言いそうにないこと」を消去法で消していけば、三択や四択の問題であれば本文を読まなくても正解にたどり着けるのだ。
それでは「現代のまともな知識人が間違っても言いそうにないこと」を知るにはどうすればいいのかというと、学校の授業とは関係なしに、文学書や人文系の入門書を読んでいれば自然に身に付くとしか言いようがない。それが面倒なら、新聞を読んだり、テレビのニュース番組を観ていればよい。そうすれば「いまの世の中では、こういう意見が主流なのだな」とぼんやりと判ってくる。現代国語がどうしても苦手で克服できないという受験生(のような若い世代は、このブログをあまり読んでいないと思うが)は、この方法をためしてみるとよいのではないか。