ついに受賞してしまった

そして今日は講談社漫画賞の発表の日でもあった。少年部門は久米田康治の『さよなら絶望先生』が受賞。「アニメ化されない」「賞がもらえない」という自虐ギャグを繰り返してきたこのひとにとって、40歳を目前にしてアニメと賞に縁のある人間になったのは素直に喜べる事態なのだろうか。いや、やはり嬉しいのだろうな。「権威ある」新聞や雑誌に登場したり、賞をもらわないと、いつまで経っても「いかがわしい仕事をしている」と思われがちなのが、「クリエーター系」の職業の悲しさなのだから。
それから少女部門で六花チヨの『IS』が受賞したのもめでたい。漫画としての斬新さや際立った個性があるわけではないが、インターセクシュアル半陰陽)という扱いが難しいテーマに真面目に取り組んでおり、読んでいると背筋を正したくなる佳品。こういう漫画だって好きなオレである。