野生化するワタクシ

せっかく新潟市で隠遁生活を送っているのだから、東京に復帰する前にホームグラウンドでアルビレックス新潟の試合を観るのも悪くなかろうと思い、新潟スタジアム(今年からネーミングライツで「東北電力スタジアム」になったようだが)へ。対戦相手は横浜F・マリノス。スタジアムはアルビレックスのサポーターでぎっしり。F・マリノスのサポーターは全体の10分の1くらい。にもかかわらずF・マリノスの応援のほうが熱狂的なのは、多くの新潟市民にとって週末にアルビレックスを観戦するのは「日常的な娯楽」になっているからかもしれない。
まだ肌寒いものの澄み切った夜空のもとでスポーツを観戦するのは心地よいものだ、と思ったのも束の間、前半35分まではボールの支配率はF・マリノスがやや高かったものの、総体的はほぼ互角の戦いを繰り広げていたのに、F・マリノスがどさくさまぎれのようなゴールを決め、さらにその直後にPKでもう1点を入れる。「たがが外れた」とか「戦意を喪失した」とはこのような状態を指すのだろうか、その後のアルビレックスは防戦いっぽう、気が付けば0対6と惨敗。東京に住んでいたころからアウェイのアルビレックス戦を何度か観たことがあるのだが、いずれも負け試合。「アルビレックスはホームでは圧倒的に強い」という定評があるにもかかわらず、オレが気まぐれを起こして観に行ったときにかぎってこんな有様になってしまうとは、観ないほうがオレにとってもチームにとっても幸せなのかもしれない。しかし来月6日のヴァンフォーレ甲府戦にはやはり行くだろう(場内アナウンスでは「現代の川中島決戦」などと宣伝しておった)。
しかし相手チームのラフプレーにはシラフなのに中指を突き立てて「Fuck!」と叫んでしまうなど、サッカーには人間の原始性を呼び起こす要素が強い。