紀伊国屋書店でも買い物。
『
失踪日記』からこのかた、漫画はほとんど描いていないはずなのになぜ新刊が出たのだろうと思いきや、自伝的なロング・インタビューであった。ギャグ漫画家は韜晦癖が激しく、エッセイ風の作品でもなかなか本音を語らないので、こういう本は資料として役立つかもしれない。
吾妻ひでおの娘さんが寄せていたコメントとイラストに心なごむ。
昨日、去年の秋に出版されたアカデミシャンではない女性が書いた教養系の新書がいかにひどい出来栄えであるかについて、友人から延々と
メッセンジャーで話を聞かされたので、口直しのためにアカデミシャンではない女性が書いたまともな教養系の新書を猛烈に読みたくなったのである。内容は未知数だが、
斎藤美奈子が岩波から出しているのだから、箸にも棒にもかからない代物ではないだろう(この
権威主義者め)。巻末の「もっと知りたい人のためのブックガイド」と「主な参考文献」が充実しているだけでもほっとする。じつはオレも「去年の秋に出版されたアカデミシャンではない女性が書いた教養系の新書」は店頭で手に取ったのだが、巻末の参考文献一覧の貧弱さに呆れて、読む気をなくしたのだ。あのときの直感は正しかったわけか。