腐男子失格

今日はガタケットに行って新潟の腐女子文化に参与観察(社会学用語の濫用は避けましょう)するつもりだったのだが、起きたらもう昼過ぎ。これでは会場に到着するころにはすっかり「宴のあと」になっていそうなので、あきらめる。なぜ同人誌即売会の閉会時刻はあんなに早いのだろうか。
しかしよく晴れた日曜の午後に家にこもっていてもつまらないので、万代にあるガタケット事務局直営の同人ショップに行く。女性向けの同人誌がほとんど。これは新潟にかぎったことではなく、地方都市では男性向け同人誌の創作はあまり盛んではないそうだ。あとこの手の同人誌はA5判が主流だと思っていたのだが、B5判が目立った。
店内はガタケット帰りかもしれない女の子で混み合っていた。容貌やファッションセンスが常軌を逸しているひとはまるで見当たらないが、床にしゃがみこんで慣れた手つきで棚差しの同人誌の表紙をチェックするすがたには業を感じる。中古レコード店でアナログ盤を漁る音楽マニアの男子だって似たようなものだが。
まったく「見る目」が養われていないオレは『鋼の錬金術師』と『DEATH NOTE』から、安くて表紙の絵のセンスがいいやつを選んでレジに運ぶ。帰宅して読んだら、どちらも激しい濡れ場があるようなタイプではなく、ライトでコミカルなパロディ。こういう作品のほうが読んでいて楽しいね。