そうかしら

はてな匿名ダイアリー - ネット上で「かしら」とか「わよね」とか言う人のブログを見ると
http://anond.hatelabo.jp/20070115231221
はてなブックマークのコメント欄でも指摘されているように、男性が「かしら」を使うのは決して珍しい例ではない。ちなみに「広辞苑」の第二版(えらく古い版だが、実家にはこれしかないのだ)では性別に関する記述はなし、「大辞林」の第二版(ウェブ版)では「現代語では、女性の話し言葉に用いられる」、「新明解国語辞典」の第四版には「主として女性が使う」とある。これはオレの勝手な想像だが、書き言葉としての「かしら」はかつてはジェンダーではなく、コンテクストによって使われる局面が決まったのではないか。「この文章は真面目な論考ではなく、ちょっとした随筆である」というコノタシオンが「かしら」には滲んでいるというか。
近代日本語における「かしら」の用法の変遷を丹念に調査すれば、修論か博論のテーマになりそうだが、オレにはそんな気力はないし、言語学に関する基礎的な素養がない。先行研究などがあったらご教示くださいませ。