歯切れが悪くてすみません

タイアップの歌謡史 (新書y)

タイアップの歌謡史 (新書y)

著者みずからが発売前に自分のブログで、

もうひとつ、90年代以降に根強い“はっぴいえんど史観”。つまり、現代のJ-POPの源流にはっぴいえんどを置き、その血脈からニューミュージックや80年代アイドルブームが生まれ、はっぴいえんどの直系として渋谷系があるという歴史観への反証という裏テーマもあります。
http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20061226/book

などと書くと、どうにも感想が書きづらくなるではないか。たしかに「カチューシャの唄」から「着うたフル」に話題がおよぶこの本を読むと、「1970年代初頭にロックやフォークが市民権を得ることで、日本のポピュラー音楽は『近代化』された」という史観が、ずいぶん偏ったものであることが判る。
あとは「およげ! たいやきくん」が『ひらけ! ポンキッキ』から生まれた曲だとは知らなかった。NHKの児童番組から生まれた曲だと勝手に勘違いしていた。リアルタイムで「たいやきくん」ブームを知っている世代なのに……
と、歯切れの悪いレビューで申し訳ないが、細かな論点については折を見て書き足していくつもり。