個体識別できない

T-JOYで「硫黄島からの手紙」を観る。この映画館に入るのははじめてなのだが、交通のアクセスがよく、ロビーの窓から信濃川や万代橋が見られるので、大いに気に入った。
肝腎の映画本編だが、渡辺謙以外の俳優の顔が最後までなかなか区別できず、もどかしい思いをする。東洋人の顔の個体識別が苦手であろうアメリカ人スタッフが撮影したからではないか、と思うのはさすがにうがちすぎで、全員が似たような軍服を着ていて、薄暗いシーンが続くので、このように感じたのだろう。おまけに姉妹編である「父親たちの星条旗」を観ていないので(ぐずぐずしているあいだに上映期間が終わっていた……)、きちんとした論評は差し控えるが、憲兵が民間人の飼っている犬を射殺するシーンと手榴弾自決のシーンは、観ていてあまりにも辛かった。日本人の監督なら、もう少し手加減したのではないか。