お疲れさま

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

近所の書店に初回限定版がなかったので、通常版を購入。オタク文化について真面目に内省するきっかけを与えられるなど、『げんしけん』にはいろいろとお世話になったので、お礼の意味を込めて初回限定版を買いたかったのだが、目の前にほしい本があるのに、わざわざ家まで戻ってオンライン書店で注文しなおすのはおかしな話なのでやめた。きっとあとで後悔するに違いない*1
笹原が卒業したあともだらだらと続くかと思いきや、卒業式とともに最終回。潔い。日本にオタク文化があるかぎり、何らかのかたちで読み継がれる作品だろう。
しかしこういう漫画を読むと、ガクセーじみたものをことごとく遠ざけ、アパートに籠もって本とCDに埋もれていた自分の大学生時代は間違いだった気がしてくる。オレが急速に「ガクセー」化するのは24歳をすぎてからだが(大学院という特異な環境のおかげである)、これはいかにも遅すぎた。人間、しかるべき年齢にしかるべきことをやらないと、成熟に失敗する。

*1:と書いた数分後にアマゾンで初回限定版も注文してしまったオレは、たしかに一匹の阿呆である。