「Tシャツから入るなんて、許されないわ」

さよなら絶望先生(6) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(6) (講談社コミックス)

今回の巻では第1話のオチがいちばん笑えた。しかしチェ・ゲバラ毛沢東の人間像を知らないとさっぱり面白くないギャグが、少年誌の読者にはどのくらい伝わっているのか。まあ、オレだって小中学生のころは細かいネタを理解できないギャグ漫画をそれなりに面白く読んでいたのだから(江口寿史の『すすめ!!パイレーツ』には江川獲得をめぐる各球団の醜い争いを諷刺した話があったが、意味が理解できるようになったのはそれなりに成長してからである)、雰囲気だけで何となく楽しんでいるのかもしれないが。
それからボツになった「『さよなら絶望先生』2007カレンダー」の企画書(たぶん本物)を巻末に掲載する自虐精神は相変わらず。編集サイドでは「可」だったのに、販売サイドで「否」を喰らってしまった企画書を見るのは他人事とは思えず、心が痛む。