うつし世は夢

昨日の午後から今日の午後にかけて、東京に滞在していた。何しろ先月まで住んでいた土地であり、おまけに原因不明の慢性の下痢に悩まされているので(諸症状からして、ノロウィルスではない模様)、観光やグルメに時間を割く気にはなれず、本来の予定である某社との打ち合わせを除けば、友人宅に遊びに行って、だらりと雑談してすごす。
新潟で上映されているかどうかさだかではなかった「パプリカ」を観に行ったのが、唯一の東京ならではの行為か。個人的には前作の「東京ゴッドファーザーズ」のほうが好みだが、娯楽作品としての完成度の高さなら今回のほうが上。夢のシーンと現実のシーンが次第に混然していく様を自然に表現できるのは、監督の力量とアニメならではの利点だろう。それにしてもテレビアニメは観ないのに、宮崎駿押井守今敏の劇場版となるといそいそと足を運ぶオレは恥ずかしい男だね。
なおホテルで液晶型テレビの付けかたが判らずに往生したり(目の前にリモコンがあるのに、なぜ気付かないのだろう)、入浴中に浴槽で転び、石鹸だらけで身体が滑って起き上がれずに往生したり、オートロック式のホテルだとは思わずに鍵を持たないで外に出て往生したりといったことは秘密にしていただきたい。