68年!

1968年 (ちくま新書)

1968年 (ちくま新書)

ニューアカポストモダニズムの洗礼を受けた批評家による本格的な1960年代論は、以前から読みたいと思っていた*1。その意味では待望の1冊。入院する直前に出版されたので、買うのが遅くなってしまった。ベ平連の持つ意義などが明晰な筆致で描かれており、読み応えがある。せかせかと読み飛ばしたりせず、じっくり付き合いたい。

*1:四方田犬彦『ハイスクール1968』は面白い本だが、あくまでも個人的な回想録であり、「論」としては物足りなさが残る。