最優秀助演猫

「ドラゴンへの道」(ブルース・リー、1974年)[amaozn]

ギャグもアクションも軽快な楽しい作品だが、肝腎のマフィアの手下が頭も身体も弱そうな連中ばかりで(特に頭のほう)、ぜんぜん怖くないのが難点。わざわざ2本ヌンチャクで倒すほどの相手じゃないだろ。ゆえにリーがどれだけ勝っても、爽快感がないのだ。最後に出てくるチャック・ノリスぐらい相手も強くないと、どうにも弱いものいじめに見えてしまう。

で、観終わってからも「よくもまあ、ここまでしょぼくれた俳優を掻き集められたもんだ」と感心していたのだが、実際は香港の街角でスカウトした素人が出演しているらしい。わはは。ビジネスマンでもないのに香港に長期滞在している西洋人なんて、こんなものなのかもしれないね。

それにひきかえ最後の決闘シーンのお猫さまは素晴らしい。このお猫さまぐらい演技力のある俳優がマフィアを演じていれば、さらによい映画になっていたであろう。