文学部崩壊
野暮用があって法政大学の市ヶ谷キャンパスへ。大学院浪人しているときか修士1年のときにジョン・ゾーンのコブラ(このときのコンダクターはゾーン本人ではなく、巻上公一か大友良英だったはず)を聴きに学生会館に行って以来だから、ほぼ14年ぶりか。キャンパスが小綺麗になっていてびっくりする。学生会館に代表される反体制的なムードは一掃されていた。がっかり。法政大学の関係者ではないのだから、文句を言っても仕方がないのは判っているが。
それにしても文学部よりも国際文化学部のほうが、はるかに文学青年にとって魅力的なの教師が揃っているのはどうしたことか。文学部で○中○生に文学概論を教わるくらいなら、国際文化学部で島田雅彦や鈴木晶や川村湊やリービ英雄と議論するほうが、よほど「文学的」である。この「文学部崩壊」は法政にかぎったことではなく、国公立・私立を問わず、いまの日本の大学に顕著な現象である。もっとも悲惨なのが慎太郎大学東京なのはいうまでもないが。オレが生きているあいだに、東大、京大、早稲田、慶應以外の文学部はどこも崩壊する気がしなくもない。
Yoshiki discute sur YOSHIKI(ヨシキ、YOSHIKIを論じる)
音楽誌が書かないJポップ批評 52 X Japanの全軌跡 (別冊宝島 1520)
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セルフノーコントロール
さっき「花粉症じゃない」とTwitterに書き込んだら、あるひとから「え、鈴木さんって花粉症じゃないんですか」と驚かれてしまった。ウェブ上に発表しているテクストの雰囲気からして、いかにも花粉症患者らしい印象を受けるらしい。オレはアトピー性皮膚炎と喘息を患っているのだ。これで花粉症になったら、快適に過ごせる季節がなくなってしまう。日塔奈美みたいに、花粉症で現代人気取りをするつもりなどない。
ウェブだけではない。実際に面識のあるひとのあいだでも「体質的にアルコールを一滴も受け付けなさそう」「食べ物の好き嫌いが激しそう」「お姉さんかお兄さんがいそう」「スポーツをやってそう」「理系っぽい」と、まったく実態から掛け離れた印象を持たれてしまう。政治家や芸能人じゃあるまいし、セルフイメージをたくみにコントロールする気にはなれないのだが、ここまで誤解が多いと何か自分は大きな欠点を抱えているのではないかと思えてくる。
もっともショックだったのは音楽系のメーリングリストで知り合った10歳くらい年下の女性から、「上野俊哉みたいなひとだと思ってたけど、全然違っていた」といわれたこと。いや、上野俊哉に特に恨みはないのだが、何となくあのひとに似ているとは言われたくないのだ。上野俊哉のほうも迷惑に思っているだろう。オレのことなんて知らないと思うが。