2008-01-28から1日間の記事一覧

「一歩と三歩の小さな部屋」

「この椅子から歩いて二歩」と書いて思い出したので、くだらぬ話題を付け加える。坂口安吾のエッセイ「教祖博覧会」(いささかステレオタイプ気味の前衛芸術批判だが、それでも「絵具代をだしてくれたのは誰か、ということが主として気にかかる絵」など、各…

魔都青空文庫収録祈願

久生十蘭の著作が青空文庫に収録されはじめたと知り、タイトルに惹かれて「昆虫図」なる掌編を読む。なかなかの傑作だが、どうにも前に読んだことがある気がして落ち着かない気分になる。と、たったいま底本を確認したら、創元推理文庫の『日本探偵小説全集…

申告盛り

確定申告用の書類一式が届く。売れない作家が「申告漏れ」ならぬ「申告盛り」をやるというギャグがいしいひさいちの漫画にあるが、これは実際に確定申告を経験した人間でなければ笑いの勘所が判らないかもしれない。あまりにも去年の総収入が少なすぎると情…