2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

猶太禍

大佛次郎『ドレフュス事件』(ISBN:4925219812)を読み始める。講談を意識したとあってか、当時のフランス史に知識がなくても読みやすい。やたらと高いと思ったら、オンデマンド出版で、おまけに「ブゥランジェ将軍の悲劇」を併録しているのね。急に得なもの…

ゲネラルプローベ

妹からゲネプロのチケットをもらったので、新国立劇場に行く。演し物はヴェルディの「ドン・カルロ」。ゲネプロに行くのははじめてだが、オーケストラと聴衆が平服なのに、舞台の上の歌手がきちんと衣裳を着込んでいたのがおかしかった。一階席に巨大なミキ…

右/左

一昨日の日記で「なぜギターは利き腕で弦を弾くのか」をちょっと議論したが、コメント欄の反応なども見るからして、利き腕に求められているのは手先の器用さなどではなく、正確で力強い動きだと理解できるようになってきた。なぜ右利きのピッチャーは右手で…

オルレアンには一匹の妖怪が……

オルレアンのうわさ―女性誘拐のうわさとその神話作用作者: エドガールモラン,Edgar Morin,杉山光信出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1997/06/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (6件) を見るこれも昨日から読み始めた。名…

要注意

カオスコープ (創元クライム・クラブ)作者: 山田正紀出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/07/27メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (28件) を見る昨日から読み始める。たとえ「小説はあとがきから読むのが習慣」であっても、ここ数年…

40歳の童貞男

オレは万年童貞男の主人公よりも、2年前に振られたガールフレンドにいまだに未練があり、女性への思い入れが強く、ニルヴァーナやソニックユースを愛するデビッドのほうが哀れになってきたよ。 恋人を連れて、もう一度行きたい映画ではあった。

日本以外全部沈没

作り手も受け手も「政治的に正しくないものはよくない」と思っている。 それでも「政治的に正しくないシーン」で爆笑してしまう。 そしてその直後、「政治的に正しくないシーンで笑った自分」に失笑する。 そんな微妙な「ねじれ」を体現しているのが、まさに…

『時をかける少女』を語る会

全体の雰囲気や意見については、しかるべきまとめが出ると思うので、自分が関係した点のみ。 当日、復習として渋谷で観る。これで2回目。 あまり根拠のないままに「『時をかける少女』はバッハの『ゴルトベルク変奏曲』がやりたかったのではないか」と発言し…

本日の注文

ドレフュス事件 (朝日選書 (19))作者: 大仏次郎出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2003/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る大佛次郎の『猫のいる日々』を読んで、彼のちゃんとした小説作品が読みたくなったので。とろこで最近では、アマ…

右/左

ギターにせよベースにせよ、利き腕で弦を弾き(あるいは擦り)、利き腕でないほうでネックを支えるのはなぜか。音階やコードを的確に変化させるには繊細で確実な動きが求められるのだから、ネックを利き腕が担当してもおかしくはなさそうなのに。弦を鳴らす…