右/左

ギターにせよベースにせよ、利き腕で弦を弾き(あるいは擦り)、利き腕でないほうでネックを支えるのはなぜか。音階やコードを的確に変化させるには繊細で確実な動きが求められるのだから、ネックを利き腕が担当してもおかしくはなさそうなのに。弦を鳴らすのは、ただじゃかじゃかきこきこと腕を動かしていればいいだけの話だ。右利き用と左利き用の違いなど、後天的なものにすぎないと主張する文化構築主義者はいないのか。といいつつ、いざ自分で演奏するとなるとどうしても利き腕で弦を弾きたくなり、おまけにこの世に弦楽器が何種類あるのか判らないが、「利き腕で弦を弾き(あるいは擦り)、利き腕でないほうでネックを支える」というインターフェイスは共通なのだから、やはりそれなりに必然性はあるのだろうが。