2004-09-27から1日間の記事一覧

裏日本

イナカルスタ問題を考える上では、古厩忠夫『裏日本』(ISBN:4004305225)も見逃せない。この本に関しては、かつてブックレビューを書いたので、そちらをご参照あれ(しかしこのころ書いた文章は、無駄に気負っていて恥ずかしい)。著者の古厩忠夫氏は、去年…

「イナカルスタ問題」、いろいろな意見が届いているが(すべてに応答するのは難しくなってきましたが、きちんと読んでおります)、りゅーしが書いた「街というものがひとつしか存在しないんでね」という一節が印象に残る。 もともと多くの日本人は地元からも…

仲介から搾取へ

上の2冊を読んで感じたのは、レコード会社の従業員も悪気があって、いろいろなことをやっているわけではないこと。彼らはミュージシャンとリスナーのあいだに立ち、よりよい音楽を作るための一員として活動してきたのだ。しかしレコード産業が不況に陥るにつ…

作ってから殺すか、殺してから作るか?

予告どおり、『だれが「音楽」を殺すのか?』について。だいたいのエピソードはオレもすでに知っていたが、津田さんという自分の意見をはっきり主張するライターがリミックスすることで、いま何が問題になっているかが明快になる。読み物としてもリファレン…

裏日本 搾取されても自立せず