なぜ痴漢を描くのか

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

DVD鑑賞。予想以上に面白かったし、法律事務所で半年ほどアルバイトしていた身としては、考えさせされるところもあった。日本の司法や警察の現行システムに疑問を抱いているひとは、観たほうがいいだろう。しかしなぜ痴漢冤罪がテーマなのだ。世の中にはもっといろいろな犯罪があるのに。フェミニズムジェンダーフリーに対するバックラッシュなのではないかと勘繰りたくなる。
個人的には政治的なビラをポストに配っただけで住居侵入罪で逮捕される左翼活動家を主人公にして、似た内容の映画が観たい(道に迷ってうっかり他人の敷地内に入ってしまった者は、みな犯罪者である)。でもそれだと客は入らないか。何だかんだといっても女子中学生が痴漢されるシーンは「売り」になるよな、男性客にとっては。そう感じるオレが卑しいのかもしれないが。