アマゾンだけに頼るなよ(自戒)
- 作者: 大岡昇平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1962
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なお来年は太宰治と大岡昇平の生誕百年になる。ほとんどすべての著作がいまでも文庫で簡単に手に入る太宰はともかく、重要な作品がけっこう絶版になっている大岡は、これを機会に復刊されたら喜ばしい。まさに『常識的文学論』こそ、戦後文学を研究している国文科の学生、院生、大学教員は必携の1冊だと思うのだが。なぜこの本をどの出版社も文庫にしようとしないのか、かなり不思議。あまりにも論争的な文章が多すぎて、論争相手の遺族が故人の名誉を守らんと出版を阻止しているのだろうか(と、ありえない妄想)。この文章、感嘆符と丸括弧が多すぎる。