現代的ではない絵と現代的な女性

ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)

ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)

続巻を入手するまでが待ちきれずに読了。岡崎京子よりも5歳も年下とは思えないくらいこうの史代の絵は古臭いのだが、それでも現代的な女性(この作品なら「かつみ」)を描かせると、ちゃんとそれらしくなるのだから不思議。絵の古さとは関係なく、髪型と服装が最近の流行に即していれば現代的に見えるわけか。最近のこうの作品から滲み出ている「世界に対する微妙な悪意」は、このころはまだ影が薄い。
以下、ただの雑記。

  • ライター稼業への未練は捨てて手堅い出版社か編集プロダクションに就職し、日曜歴史学ならぬ日曜国文学者として戦後文学に関する論文をこつこつと書くのも、40歳以降の人生設計として悪くない気がしてきた。
  • フランス語検定2級の問題集にようやく取り組み出すが、最初のページの問題(短い文章を読み、文中に入る適切な前置詞を選択するもの)で、4問中3問不正解という不名誉を喫して、いきなりやる気が失せる。回答と解説を読めば、「あれ以外の選択肢はあり得ないだろう」と理解できるのだが。取り組みが不真面目なのが悪いのだろう。モチベーションが低下する、はっきりとした理由はあるのだが。