陰鬱なる過去

デモの参加後は渋谷まで移動して、ユーロスペース『NAKBA』を鑑賞。イスラエルにもパレスチナにも過剰に肩入れすることなく、何が起こっているのかを冷徹に描いたドキュメンタリー。イングランドにもパレスチナともこれといった利害関係を持っていない日本人監督だから作れたのだろうか。何にしても『実録 連合赤軍』と並んで、20世紀後半の文化について関心のある日本人なら見るべきである。
かような次第であからさまな誤字を除いて、最終集合地で語り、配布した各国語で書いた声明文をここに公開する。近くで聞いていた若者たちから「あんな短い文章なら、2ちゃんねるに書き込めばよかったのに」と苦笑されたが、睡眠薬が効きはじめて朦朧としている中年男性が30分前後で書き上げたのだから、大目に見てほしい。さなきだに「ぴあ」のアルバイトの女性にアンケートされる。すると名刺を渡すオレの底の浅い好色漢ぶりはどうにかならぬものか。