Tibetan Dance
深夜になって知人のブログを経由して六本木の中国大使館までチベット弾圧に抗するデモ行進があると知り、土曜日(22日)の昼間に慌てて駆けつける。手持ちの大学ノートを切り裂いてしどろもどろに書いた英語、フランス語、日本語の短い声明文を中国大使館前のコンビニで拡大コピーしてデモ行進に参加。太宰治の有名な長篇小説のヒロインが「戦闘、開始」と書き付けた気分を少しだけ判ったような気になる。デモは警察に暴力を振るわれるでも、仲間内で口論するわけでも、塵芥のたぐいを違法投棄するわけでもない、穏健なものであった。慶賀すべきことであろう。
きわめて人見知りする性格で、アルコールの助けを借りなれば初対面のひと(しかも外国人)に話しかけることはできないのに、アメリカ人やフランス人の参加者にすらすらと英語やフランス語で会話できて、しかも最終的な集合地である公園でマイクを片手に演説できた(英・仏・日)のは、あきらかに「初デモ」の高揚感による。アメリカ人からもフランス人からもオレが書いた声明文は「読みやすくて、政治的に正しい」と評価された。これはただの自慢である。
かような次第であからさまな誤字を除いて、最終集合地で語り、配布した各国語で書いた声明文をここに公開する。近くで聞いていた若者たちから「あんな短い文章なら、2ちゃんねるに書き込めばよかったのに」と苦笑されたが、睡眠薬が効きはじめて朦朧としている中年男性が30分前後で書き上げたのだから、大目に見てほしい。さなきだに「ぴあ」のアルバイトの女性にアンケートされる。すると名刺を渡すオレの底の浅い好色漢ぶりはどうにかならぬものか。
I respect to the chinese tradional culture. But I dislike the goverment of China,now. Freedom for Tibet!!(英語)
Je respecte la culture traditionelle chinoise. Mais je n'estime pas de tout le gouverenment chinois ces
derinierderniers temps. Vive le Tibet!(フランス語)
私は中国の伝統的な文化を尊敬する。併しながら昨今における中国政府は評価に値しない。チベットに和平を!(日本語)
なおフランス人は"Tibet"を「チベ」と発音するとのこと。それでは『となりの801ちゃん』ではないかと思うオレではある。