フジ、フジ、フジ!

『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』をテレビで観る。タイムパラドックスものなのに、それらしい考証がネグレクトされており(細田版『時をかける少女』を「矛盾だらけだ」と批判したSFファンは、これを観てどう思うのか)、バブル時代の日本に対する鋭い文明批評を展開することもない、フジテレビによるフジテレビのためのフジテレビの映画であった。35歳以下のひとや、マスコミ関係とは縁のない人生を送ってきたひとは、なぜ都営新宿線曙橋駅でロケをしたのか、理由を理解できないのではないか。広末涼子のご尊顔を拝謁するという目的がなければ、途中でチャンネルを変えていたであろう。